田原弘毅/構成T(南口企画)

田原弘毅/構成T(南口企画)

マガジン

  • ラジオについての随筆

    ラジオの収録現場やその周辺で起こったことや感じたことをとりとめもなく短文にしていきます。

  • 【アニラジの思い出・思い出のアニラジ】

  • ラジオでメールを採用されるようになるテクニック

    アニラジ構成作家の自分が「もっとこうしたらメールがラジオに採用されるようになるのになあ」と常々感じているテクニックをお伝えしようと思います。ぜひラジオ番組に投稿される際の参考にしていただければと思います。

最近の記事

意外な苦労

 以前、とあるラジオ番組に若い役者さんがゲストに来ていただいたときのこと。当然、オープニングで名乗っていただくのだが、その直後にブースの外のマネージャーさんから「名前のイントネーションがおかしい」という指摘があって、名乗りの部分を録りなおすことに。 (自分の名前のイントネーション間違えることってある?)  と、思ったが、ちょっと考えてみて、 (なるほど。おそらく事務所で芸名を考えたんだけど、本人がその芸名にまだなじんでいらっしゃらないのだな)と腑に落ちた。  こんな意外な苦労

    • ココイチとモネ

       丸ノ内線の駅を降り、ラジオの収録の前に、ココ壱番屋に入った。  構成作家はパーソナリティに指示出しするため、ブースに入るので、本番中、お腹が鳴るといけないのだ。  店内を進むと、高校生くらいの年ごろの女の子が二人、もうカレーを食べ終わったのか、おしゃべりをしていた。 (ココイチに女の子二人ってけっこう珍しいな)とぼくは思った。  ライス150グラムサイズのポークカレーに半熟卵をトッピングして注文する。ほどなくして提供されたカレーを食べていると、女の子たちの会話がぼくの耳に届

      • 【アニラジの思い出・思い出のアニラジ】―じょしらじ―

        『ぱにらじだっしゅ!』が絶望放送の姉的存在であるなら、あからさまに「絶望放送の妹分」として構成したのが『【ガールズ落語ラジオ】じょしらじ』でした。 パーソナリティさん5人ともはっちゃけてて楽しかった!綾音ちゃん、希望ちゃん、ことりちゃん、南條さん、後藤さんとキャラクターのマッチングがすばらしかった。新谷さんもゲストに来たし。「久米田先生が原作の場合、キャラクターをコーナーにするだけで、ラジオとして成立する」ことを改めて認識させてくれた番組です。 余談ですが、絶望放送終わっ

        • ラジオでメールが採用されやすくなるテクニック「質問の形」

          「ラジオに投稿するメールの最後の文は『質問』が鉄則」と聞いたことがある方もいるかもしれません。確かにこれは事実で、メールを起点にしてトークが展開する以上、パーソナリティはリスナーさんからの質問に答える形で話を始める、というのは自然な流れです。 ただ、質問はなんでもいいわけではありません。「首尾一貫」の記事にも書きましたが、流れを大事にすること、さらにもう一つ留意すべき点があります。例を挙げてご説明します。例えばこんなメールが届いたとしましょう。 「先日、家のすぐ近くに落雷が

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        • ラジオについての随筆
          2本
        • 【アニラジの思い出・思い出のアニラジ】
          1本
        • ラジオでメールを採用されるようになるテクニック
          5本

        記事

          ラジオでメールが採用されやすくなるテクニック「盛りすぎず・分ける」

          「ほどよい長さ」「首尾一貫」とも通じることなのですが、率直に言って1つのメールにあまりにたくさんの話題は詰めこまないほうがいいです。 そもそも長すぎると採用されづらいことは別の記事にも書きましたが、確かに、参加したイベントの感想や、観て感動したアニメについてはパーソナリティに伝えたいことが多すぎて、どうしても長文になりがちです。気持ちはわかります。 また、採用されたいあまり、「どれでもいいから引っかかってくれ!」といわんばかりに、メールの末尾に質問を2つ3つ書き並べてしまう方

          ラジオでメールが採用されやすくなるテクニック「盛りすぎず・分ける」

          ラジオでメールが採用されやすくなるテクニック「首尾一貫」

          ちょっと悪い例から入ってしまうのですが、例えば、ファンであり、リスナーであるあなたが「大阪での」声優さんのイベントに行ったとしましょう。イベント後、内容についてパーソナリティさんにメールをしようとする、その場合、おのずと、そのイベントで体験したことやステージの感想を書きます。とてもいい内容です。しかしメールの最後に「ここで〇〇さんに質問です。大阪で好きな食べ物はなんですか?」 …もうなんとなくお気づきかと思うのですが、これは悪手です。実にもったいない。「首尾一貫」していませ

          ラジオでメールが採用されやすくなるテクニック「首尾一貫」

          ラジオでメールが採用されやすくなるテクニック「ほどよい長さ」

          ラジオで採用されやすいメールには「ほどよい長さ」も一つ基準になると思います。極端な例としては、A4用紙で何枚もプリントアウトしなければならない投稿は正直長すぎます。 思いを伝えたいあまり長文のメールを書いてしまう心理はわかるのですが、長すぎるメールが採用されにくいのにはいくつか理由があります。 ①「読むだけで時間がかかる」 よく「尺を食う」みたいな言葉で表現されますが、ラジオ番組とはWEB番組でもある程度の長さが決められており、地上波になると厳密なものになります。例えば「3

          ラジオでメールが採用されやすくなるテクニック「ほどよい長さ」

          ラジオでメールが採用されやすくなるテクニック「スピード」

          リスナーのあなたがもし声優さんのトークイベントやライブに参加された際、余韻を楽しむため、また、思いを伝えるためじっくり推敲してから声優さんがパーソナリティを務めているラジオに感想を送る…それもいいのですが、ちょっと考えてみてください。 もしかするとそのラジオの収録は「イベントの翌日」かもしれません!てかわりとよくあるパターン!こういうとき構成作家は「送ってくれ~今晩中に送ってくれたら明日の収録で紹介できるから~」と考えています。ていうかぼくはしょっちゅう考えています。 ラジオ

          ラジオでメールが採用されやすくなるテクニック「スピード」

          担当してきた主な番組(随時更新中)

          『東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー』 (2012年10月~文化放送をキー局として現在も放送中) (パーソナリティ:鈴村健一さん・神谷浩史さん) 『さよなら絶望放送』 (2007年8月~2011年8月 アニメイトTVにて配信) (原作『さよなら絶望先生』久米田康治) (パーソナリティ:神谷浩史さん・新谷良子さん) 『【ガールズ落語ラジオ】 じょしらじ』 (2012年7月~12月 インターネットラジオステーション<音泉>にて配信) (原作『じょしらく』久米田康

          担当してきた主な番組(随時更新中)

          主なお仕事

           承っています主な仕事は、構成作家です。 〇ジャンルは「アニメ」「特撮」「ゲーム」「声優さん」のラジオ番組。 いわゆる「アニラジ」です。 〇地上波ラジオ・WEBラジオ番組の「構成台本作成」と、当日の出演者さんとの打ち合わせ・スタジオ内での進行 〇また、上記に付随する形で、ラジオの公開録音、アニメのステージイベント、生放送番組の「進行台本」作成。  お仕事のご相談・ご依頼はnoteトップページ下段の「クリエイターへのお問い合わせ」からお問い合わせください。

          プロフィール

           アニラジ構成作家・田原弘毅です(構成Tとも呼ばれます) 〇地上波・WEBラジオ番組の構成台本作成をメインにお仕事させていただいています。 〇また、主に声優さんのステージイベント、生放送番組の進行台本作成も承っています。