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【小説】ブレインパートナー

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夜寝る前に「彼女が欲しい」と呟いたら、自分に向かって話しかける女の声が部屋に響いた。彼女は自分のことをブレインパートナーだと名乗った。 彼女と付き合えば、その内、実体化して本当の… もっと読む
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記事一覧

【小説】ブレインパートナー 第1話

夜、眠りにつく前。 その日、一日が終わって、後は本当に寝てしまうだけで、でも、直前に見て…

【小説】ブレインパートナー 第2話

翌朝、目を覚ましても、俺の中から『明音』の存在は消えていなかった。寝る直前に伸ばした手を…

【小説】ブレインパートナー 第3話

毎晩、酒を飲みながら、ブレインパートナーである明音と話をするのが日課となってしまった。て…

【小説】ブレインパートナー 第4話

ハッと気づいた時には、目の前のテーブルに、空になった発泡酒の缶が、一、二、三・・四個載っ…

【小説】ブレインパートナー 第5話

「ねぇ?」 「なに?」 「一夜と出かけられたのは嬉しいんだけど、何で雨の日を選んだの?」 …

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【小説】ブレインパートナー 第6話

目の前で、ビールを飲みながら、楽しそうな顔をこちらに向けた同期の天沼が、ネクタイを緩めな…

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【小説】ブレインパートナー 第7話

とにかく頭が痛かった。 上半身を起こし、頭を抱えながら、自分の今の状況を把握しようと考えを巡らせる。 目に映るのは見慣れた自分の部屋。 ただ、いつも目を覚ました時よりも目線が低い。 普段はベッドで寝ているのに、今はなぜか床に寝転がっている。 一応、体の上にはタオルケットが掛けられている。 昨日は、同期の天沼と飲んでいたところに、彼の従兄妹だという女性2人が合流した。その内の一人と、場所を変えてお茶を飲む予定だったのに、なぜか別の居酒屋に行って、それ以上に飲まされた。自宅

【小説】ブレインパートナー 第8話

それは本当に突然のことだった。 自宅でいつものように明音と話していると、自分の横に同じよ…

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【小説】ブレインパートナー 第9話

自分の脳内彼女である明音の姿が、自分の目に映るようになってから、俺は明音と同じ容姿である…

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【小説】ブレインパートナー 第10話

「大変申し訳ありませんが、脳内恋人の実体化に失敗しました。」 「は?」 自宅に帰り、いつ…

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【小説】ブレインパートナー 最終話

大分風が冷たくなったと、自分の髪を靡かせる空気を感じながら、俺は何度目か分からない息を吐…

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