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北海道の図書館を紹介する



0.はじめに

ブックオフの紹介が終わったので今回は図書館を紹介します。図書館というと人口最多、もしくは県庁所在地にあるものが一番立派だと思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。もちろん規模の多い自治体のほうが貸出人口が多いため図書は充実していますが、地域ごとに特色があり、差別化もされています。
それでは見ていきましょう。


1.北海道立図書館

この名前を聞いて、
「なるほど札幌にあるのか」
と思ったそこのあなた。
残念。不正解です。
この図書館は札幌の隣、江別市にあります、元々は札幌市にあったのですが、昭和42年に江別市文教台に移転されました。
江別市は他にも野幌地区に「情報図書館」があり、江別駅近くの公民館、大麻駅近くの公民館に分館が設置されています。何気に図書設備が充実している街です。5年前に江別市郊外に蔦屋書店もオープンし、読書の環境は整備されています。緑もわりと豊かなんで公園で本を読んでみるのもありですよ。

さて、図書館の中ですが古い資料や北海道の郷土資料、ローカル文学なども多数取り揃えています。三浦綾子、渡辺淳一、小路幸也の本も借りて読めます。
新書・文庫は専用コーナーがあって探しやすいです。


2.札幌市中央図書館

「中央」と聞くと札幌駅の近く(北5西4付近)にありそうに聞こえますが、実際にあるのは南22西13、とかなり離れた場所です。アクセス方法は路面電車。すぐ近くに停留所があります。
しかし路面電車はスピードが遅いのが難点。クルマの乗り入れを制限してほしいのですが、悲しいかな、クルマ社会化された北海道では路面電車は邪魔者扱いです。まあどっちが本当に邪魔かは今後の地球環境がその答えを出してくれるので、それを見て判断しましょう。

そんな話はどうでも良いですが、中には埋蔵文化センターや食堂もあります。新書、文庫、専門書、絵本もたくさん置いています。間違いなく北海道最強クラスの図書館といえるでしょう。レア本もたくさんあり、たとえばマルセル・プルーストの研究書も置いてあります。最近プルースト全然読んでないので、モチベーション上げるために行くのはありかな?
一度は訪れてほしい図書館でございます。


3.石狩市民図書館

続いて石狩市の図書館。鉄道がないのでバスかクルマ、アクセスはいまいちですが非常に広くて開放感のある図書館です。最近ロープウェーを作るとか作らないとか議論されているようで、注目しています。完成すれば行きやすくなりますね。


4.旭川市図書館

北海道第2の人口を擁する旭川市の図書館。旭川というとラーメン、動物園、スキー場、買い物公園、軍都のイメージがあるかもしれません。実は文学も盛んで、三浦綾子、井上靖の記念館があるほか、文学資料館もあります。図書のラインナップも充実しています。ビジネスで札幌から来た人は帰りに寄ってみてはいかがでしょう?


5.帯広市図書館

道東十勝の中心、帯広の図書館。ここは視聴覚資料が充実していて、トリコロール3部作が全部見れます。芸術性高めの映画です。CDやビデオもたくさんあります。岩波文庫、光文社古典新訳文庫はあまりなかった記憶が。
2階はカフェスペースになっています。


6.奈井江町社会教育センター

センター内にある図書館です。「町」の図書館なので比較的小規模ですが、なんとゲームの攻略本が置いてあります。これはなかなか珍しい。マインクラフトに行き詰まったら奈井江町に行こう!


7.苫小牧市立中央図書館

苫小牧市の出光カルチャーパーク内にある図書館。公園内には他に美術博物館などの文化施設があります。
この図書館の特徴は「サンガーデン」という温室の植物園が併設されていること。緑豊かな環境で読書を楽しめます。地方図書館の利点ですね。
苫小牧というと港湾・工業都市のイメージが強いですが、自然も結構あります。国道から離れた所には遊歩道が整備されていて、場所によっては町を東西に横断することも可能です。駅からの距離は徒歩22分。まあまあ遠いです。もう少しコンパクトになると行きやすいんですけどねぇ・・・。今後に期待です。


8.おわりに

北海道の図書館をいくつか紹介してきました。「図書館なんてどこも同じ」と言わずに、旅先でいろいろ立ち寄ってみると新たな発見があります。徒歩旅においては貴重な休憩スポットでもあります。とにかく歩道にはベンチがほとんどなくて休めないですからね・・・。
後は地区センターの図書館も入ってみてください。さすがに蔵書は少なくなりますが、逆に言えば本が多すぎず、探しやすいということでもあります。
「ちょっと読んでみるか」
と思い手に取った本から思わぬ知識が得られることもあるでしょう。

図書館の創設・維持管理には多くの税金が使われています。活字離れと言われる昨今ですが、せっかくある図書館を使わないのはもったいない。貸出は地元住民限定がほとんどですが、閲覧は誰でもできます。県境を越えて図書館に行っても何の問題もありません。ありがたく使わせてもらいましょう。
本州の図書館はまだ行ったことがないのですが、長崎の大村図書館とか素晴らしい所があるようです(ちくま新書か何かで紹介されてました)。開いていたらどんどん立ち寄っていきたいですね。
それでは!

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