見出し画像

赤ちゃんが眠るのが下手だとは知らなかった

生後6ヶ月の赤ちゃんのお世話をしながら、日々様子を観察するのが好きです。
最近はお座りができるようになって、その体勢がお気に入りらしく、寝転んでいたかと思えばすきあらばお座りしています。

赤ちゃんを観察していると、人間が先天的にできることと、後天的に身につけていくものについて気付かされます。

子育てをする前までは、「子どもはどこでも、こてんと寝てしまうものだ」と思ってました。
赤ちゃんもてっきりそうなんだろうと思っていたんですが、特に産まれて1ヶ月以内の新生児の頃って放っておいても全然寝ないんですよね。なんなら10時間連続で起きてました。

ネットで調べると、赤ちゃんの睡眠時間は12時間とか14時間とか書いてあったんですが、まったく信じられませんでした。

眠るってことは生まれながらにして先天的にできることではなくて、後天的にできるようになっていくことなんですね。
睡眠って、人間の機能として備わってるものじゃないんです。あくまで身につけたものであって、習慣や技術と言ったほうが良いものなんです。

これに気づいてから私は、うまく寝れなかったとすれば、「本来眠れて当然なのに何か異常事態が起きている」というわけではなくて、「もともとできて当然のことではないし、できなくなったなら習慣が崩れているだけ」という考えを持てるようになりました。

また、赤ちゃんを見ているととにかく興味や関心に正直です。

何か面白そうな気になるものがあれば手を伸ばすし、掴んでみるし、口に入れてみるし。とにかく貪欲にアプローチをします。

ときにはのめり込みすぎて、うっかり頭をぶつけてしまったり、バランスを崩して倒れてしまったり、失敗やケガをすることだってあります。
それでも、また面白そうだと思うものには貪欲にアプローチし続けます。

ここで、大人ってどうかなと翻って考えると。
年をとるたびリスク回避がうまくなっていきますよね。それは悪いことではまったくないですが、せっかく興味や関心を持っても、「面倒だし、まぁいいや」で済ますことが増えるのはつまらないなと思うのです。

興味や関心を追いかけることは、人間が生まれながらにできることなんです。
たとえ、後天的にリスク回避を身につけたとしても、興味や関心を追いかけることを捨てるのは違うなと。適切なバランスで両立させたいなと。そう思ったんです。

頑張って生きてる赤ちゃんから、勝手にいろいろ考えさせられています。そんな育休の毎日は、けっこう充実しています。

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?