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小さな運動会の思い出

昨日も真夏のような暑さでしたが、
今日も朝から既に暑く、そして気温もグングン上がっています。

「今日も予想最高気温が30度を越えているよー。」
「うん、熱中症に注意ってニュースでも何度も言ってるね。」
「"注意"というより、"厳重警戒してください"って、
さっきもラジオで言ってたよ。」

5月としては、異常な暑さとも言っています。

こざる達は、今朝も いつもと同じように、
りこちゃんと一緒に 皆で賑やかに朝ごはんを食べました。
そして、皆でわいわいお喋りしながら、
カフェの開店の仕度をしています。

すぐ近くの小学校では、今日が運動会のようで、
ワーワー、歓声が聴こえてきます。
「楽しそうな音楽も聴こえてくるよー。」
こざるちゃんは、そう言って、
聴こえてくる曲に合わせてリズムをとります。

「でも今日も暑いから、運動会は、お昼で終わりなんだって。」
「あー、そうなんだ。」
「お昼過ぎてからも、どんどん気温が上がるから、
午後もやったら危険だもんね。」
「じゃあ お昼のお弁当はないんだー。」

そうですね。
お昼で終わって、家に帰ってきてから食べるのでしょう。

こざる達は、以前、家で運動会をやった時のことを思い出しています。
それは、こざる達が
「運動会、楽しそうでいいなぁ。」と言ったのを
りこちゃんが聞いて、
「じゃあ、うちで 小さな運動会をやろうか?」と提案してくれたのです。

「ぼく達、赤組と白組に分かれて、玉入れをしたんだよ。」
「壁に 袋をつけて、そこに お手玉を 投げて入れたんだ。」
楽しい音楽をかけて、玉入れをしました。

「その後に、ぼく達、皆で歌って踊ったんだ。」
りこちゃんが、にこにこしながら、手拍子をしてくれました。

「それから、りこちゃんが作ってくれた お弁当を皆で食べたんだ。」

こざる達は、りこちゃんが運動会用に作ってくれた
お弁当を思い出しています。

「ちゃんと ピクニックに行く時みたいに作ってくれて、
お稲荷さんと、おにぎりと、鳥の唐揚げと、サンドイッチもあったねー。」
それで、皆で、ワイワイ、美味しく食べたのでした。

「どうってことないけど、運動会、楽しかったねー。」
こざる達は、皆、うんうん頷きます。

小学校からは、また賑やかな音楽が聴こえてきます。
「子供たちも、今日の運動会、楽しんでいるかなぁ?」
「やっている子供たちは、楽しみながらというより、
頑張ってやらなきゃ、かもしれないね。」
「うん。でも、後から、きっと いい思い出になるね。」

「ちょっと、りこちゃんのとこに行って、
運動会の話してくるねー。」
こざるちゃんが、鼻歌を歌いながら、りこちゃんの部屋へ向かいます。


「りこちゃーん、小学校で運動会やってるねー。」

今日も こざるカフェでは、ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
運動会に ちょうどいい季節も、なくなってきましたね。
よい毎日でありますように (^_^)


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