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お月さまと 神戸を想う

 こざるカフェの営業が終わって、こざる達は後片付けをしています。
ラジオからは、美しい歌が聴こえてきます。
アメイジング・グレイスです。

 こざる達は、静かに聴きながら、
昨日、テレビで見た阪神・淡路大震災のニュースを思い出します。

 あの震災は、こざる達が生まれるずっと前のことでした。
そしてすっかり復興した後の神戸に、
こざる達は、りこちゃんと旅行に行ったことがあるのです。

「新幹線に乗って、行って来たんだよね。」
「神戸は、海も山もあって、とっても綺麗なところだったね。」
「洋館がたくさんあって、素敵な町だったよ。」
「みんなで、港のところの遊園地に行ったんだよね。」
「食べ物も、とっても美味しくて、パン屋さんがたくさんあったね。」
「みんな、とっても親切だったよ。」

「また行きたいね。」

こざる達は、神戸が大好き。
とてもいい思い出なのです。

こざる達は、アメイジング・グレイスを一緒に歌いながら、
窓の外の お月さまを眺めます。
お月さまは、神戸でも、淡路島でも、同じように空に浮かんでいて、
みんなを見守ってくれています。

「また行こうね。」
「りこちゃんも、きっと行きたいって言うよね。」
こざる達は、りこちゃんを連れて行くのは難しいとわかっています。

「図書館で、神戸の観光のDVD借りてきて、みんなで見ようよ。」
「うん。それがいい!!」

「じゃあ、夕飯にしよう。」
こざる達は、嬉しそうに、夕飯の仕度を始めます。
お月さまは、明るく夜空に輝いています。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
乾燥のひどい日が続いています。
どうぞ、皆さま、水分補給をしっかりなさってください。
よい毎日でありますように (^_^)


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