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お誕生日おめでとう! カズ

 2月は他の月よりも短いので、あと少しで3月です。
だいぶ暖かくなってきましたが、
それでも まだまだ寒い日が続きます。

 そんな季節の変わり目ですが、今日も、
りこちゃんと こざる達は、のんびりと
おやつの時間を過ごしています。

 皆で、あんパンを食べながら、テレビを見ていると、
サッカーの三浦知良さん、カズのニュースをやっています。
昨日、26日が52歳の誕生日だったそうです。

「りこちゃん、昨日、カズの誕生日だったんだって。」
「あら、そうなの。おめでとうだね。」
「うん。52歳になったんだって!!」
「まぁ。」

カズは 52歳になった今も、現役のサッカー選手です。

「りこちゃん、カズは本当に すごいねー。」
「そうねー。」
「52歳で、サッカー選手なんて、信じられないよ!」

 りこちゃんは、スポーツ観戦が大好きで、
昔から、サッカーもよく見ています。
Jリーグが始まった時は、大喜びしていましたし、
ドーハの悲劇も、ジョホールバルの歓喜も、W杯も、
もちろん見て、知っています。
試合に勝てば、飛び上がって大喜びしていました。

「りこちゃん、言ってたよね。
カズは、日本人がサッカーなんてって言われていた時に
一人でブラジルに行って苦労して、ずっと頑張ってきて、
やっとW杯に出られる時に、代表から外されて、
でも怒ることもなく、その後もコツコツとサッカーを続けてきて、
だからかっこいいって。」

 そうです。
りこちゃんは、W杯に出る直前に代表から外された時のカズを
よく見ていました。
カズは『日本代表としての誇り、魂みたいなものは、
向こう(フランスでのW杯だったので、フランス)に置いてきた。』
と、静かに言ったのです。

「なかなか、こんな風には言えないし、振る舞えないよ。」
りこちゃんは感心して、とても立派だと言っていました。
それから、カズの大ファンになったのです。

「カズは、こんなにすごいのに、年上なのに、
年下の選手に対しても、威張っている感じが全然しないよね。」
「うん、さりげない優しさを感じるよね。」
「かっこいいよねー。」
こざる達も、カズの大ファンです。

「りこちゃん、カズがゴール決めるところ、見たいねー。」
「うん、見たいねー。」

ニュースが終わって、こざるちゃんがラジオをつけます。
こざる達の大好きな曲が流れてきます。
「誰にも見せない泪があった 人知れず流した泪があった」

ゆずの『栄光の架橋』です。
こざる達も一緒に歌います。
りこちゃんも、嬉しそうに ニコニコと見ています。

「いくつもの日々を越えて 辿り着いた今がある
だからもう迷わずに進めばいい 栄光の架け橋へと」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
あの時があって、今があります。
よい毎日でありますように (^_^)


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