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暑い夏は かき氷

「今日は真夏だねー。」
「暑いよー」

こざるカフェのある地域では、
今日は朝から青空、太陽ギラギラ、
気温もグングン上がっています。

ラジオからは高校野球が聞こえています。
もうそんな季節ですね。

こざるカフェは、もうすぐ おやつの時間です。

「今日は、かき氷の日なんだよ。」
「だから今日のおやつは、かき氷なんだ。」

こざる達は とても嬉しそうです。

「今朝、ニュースを聞いていたら、かき氷の日っていうから、じゃあ食べたいねー、食べようよ、りこちゃんに食べさせてあげたいねって、ぼく達、どうしようか相談したんだ。」

すぐ近くの商店街に ケーキ屋さんがあります。そこで、暑い季節に いつも かき氷を作っていて とてもおいしいのです。

「りこちゃんに食べさせてあげるために、うまくテイクアウトできるかな?」

すぐ近くとはいえ、暑い中、溶けないように、持ち帰って来なくてはなりません。

こざる達は、ケーキ屋さんに相談してみました。すると、優しいケーキ屋さんが、クーラーボックスがあるから、それに入れて持ち帰ったらいい、と言ってくれました。

「それでね、今、ちょうどケーキ屋さんに引き取りに行っているところなんだよ。」

二人のこざる達が張り切って出かけたのでした。

「ただいま〜。」
「かき氷だよー!!」
「おかえりー。」
「わーい! 嬉しいな〜。」

ラジオからは、明るい歌声が聴こえてきます。

「まだ季節浅く 逆もどりの天気もあるわ
やっと気づいてくれた
その心の行方のように」

松任谷由実の『まぶしい草野球』です。

野球が大好きな こざる達も一緒に歌います。

「寝坊できる休みの日にも
なぜあわててとんでゆくの
そんなに夢中にさせるもの
のぞいてみたい」

「ちょっと りこちゃんに、そろそろ おやつだよって言ってくるねー。」

こざるちゃんが歌いながら
りこちゃんの部屋へ向かいます。

「ちょっと高いフライ
雲に溶けてボールが消えた
今日はじめて見た
あなたがまぶしい草野球」

「りこちゃ〜ん、そろそろ おやつだよ! 今日は スペシャルだよー。一緒に食べよう!」

りこちゃんは、おやつが かき氷だと知りません。
見たら目を輝かせて大喜びするでしょう。

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
子供の頃、ペンギン型のかき氷機を持っていました。
よい毎日でありますように (^_^)


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