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「反応」しない。

いいことを教えているわけじゃないんです。

身体の上手い使い方、を
わたしは教えていません。


え??って思いましたか?

間違っていることをやめられるように
教えているんです。

間違っていることっていうのは、
あなた自身がやっていることで
専門用語で言うところの
プライマリーコントロールを妨げるもの、
これら全てのことです。

プライマリーコントロールってなに?って、これは
レッスンで時間をかけてわかっていくものなので、
一言でこう言うものです、とは言えないんですけれど、
あえて言うとすれば、
背骨を持っている動物全ての
生きる上での基本となるもの、です。

生きる上での、と言うことは
人間に関する全て、と言うことです。


これが働くようにレッスンしています。
(まだまだ修行が必要ですが。)

そう、全て、なんですよ。
誇張でもなんでもなく、全てです。


身体の上手い使い方、なんてものは
これの一部分でしかないと言うことです。


話が大きすぎて
捉えどころがないように感じたかもしれませんが、
レッスンでは「反応」と言うものを
キーワードに進めていきます。

機械だと、
キーボードのキーを押すとその文字が出てくるといった、
入力に対してこう反応すると言うことが決まっていますが、
人間は「反応」を変えることができます。

どうやって「反応」を変えるのか、が
テクニックの一側面です。


なぜ「反応」を変える必要があるのか。
「反応」はその人の持っている習慣の表れだからです。

習慣的方法ではプライマリーコントロールが働いていない、とすれば、
習慣的「反応」では働きを阻害していると言うことです。

この意味で「反応」を変える必要があるんです。

反応してから、反応してしまったことをやめる、とも違うのは
こういったことからもわかります。

入力されたことに対して
なにもしない、ということが必要になるんです。

意識的に入力の仕方を変えることもできますが、
意識していない時やとっさの時には、やはり
習慣的「反応」をしてしまいます。

平たく言いますと、
いつも通り、ということです。
入力が同じなのに、「反応」が変わるわけありません。
二つはかなり密接につながっています。


「反応」は変えられる。

入力に対して、反応しないことで、
「反応」を変えることができます。

上塗りのやり方では、
そもそも入力自体を変えるので、
反応が変わって当たり前です。

上塗りではその反応が、プライマリーコントロールを
働かせることができるような反応なのかは問われていません。

際立って特徴のある動きは、別の環境では
目立たない程度になっているかもしれませんが、
いつでも同じようにやっています。

プライマリーコントロールを阻害する動きを
放っておいて上塗りしようとすると、
阻害要因を残したままということになります。

元から変えていきましょう、ということです。


アレクサンダーさんが、悩んでいた
声の枯れはテクニックの開発初期段階で
ある程度良くなっていたようです。
上塗り状態でやって良くなっていたようです。

しかし、上塗りでやっていた方法で
よりよくしようとしてみると、
なぜだか前の悪い状態へと戻ってしまう。

さらに鏡を使って自分自身を観察してみると、
感覚的にはできている、と感じていたことを
鏡の中の自分はしていないことを見たんです。

こうして更なるテクニックの開発が進んでいくことになるんです。

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