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効率的なデータ分析スキルの身に着け方!1枚の意味のあるグラフ作成から始めよう


今日は、分析ができる人を作る話をしようと思います。YKは普段会社で分析講座をしていて、分析のエキスパート扱いになっています。(自分としては、まだまだ未熟なところがあると思っていますが)

情報社会を生き抜く上において、データ分析等のは、必須のスキルになっています。どのように分析ができる人になるのか?を理解しておくことは、データ分析のスキルを身に着ける上でとても効率的なので、ご紹介したいと思います。

まずは結論からお話すると以下の順番で訓練するというのが、良いと考えています。

0.分析ができるようになるステップについて

まず、いきなり分析というのはできるようになりません。分析する切り口を磨くには、以下のステップが必要です。

1.SQLやアンケートデータの集計

まず、データ分析をするには、データを取得する必要があります。エクセルなどでもよいのですが、近年はエクセルでは扱えないデータ量になっていることが多いと思います。IT系の企業では、基本データベースがありSQLで取得するのが多いと思います。
SQLの習得方法については以下の記事で話しておりますので、こちらを参考にしていただければと思います。

2.1枚の意味のあるグラフが作れるようになる

ここが分析のスタートです。「1枚の意味のあるグラフ」とは?ですが、以下YK_DATAのインスタグラムのフォロワー数のグラフを例に紹介します。

まず、グラフに意味を持たせるには以下の構成要素が必須です
・タイトル
・軸
・単位
・データソース
この4つを記載します。この4つが必須なのは以下で紹介しております。

そして、このグラフからの読み解きですが、このグラフの意味を分かりやすくするために矢印を入れてみます。

どうでしょう?ちょっと大袈裟に入れましたが、以下のことがグラフからわかるかと思います。
「50フォロワーを超えてから、フォロワー数の増加ペースが上がり、100フォロワー付近で一度停滞し、そのあとまた角度を上げて上がっていっている」
ということがわかると思います。上記は矢印を書きましたが、矢印なしでもグラフを見て、傾きの角度が違うことに気づけると思います。「見ただけで、何か違うところがあるというのがわかる」ということがグラフで表現する上で大事になります。

元々"分析"の"析"は「ものをさく・分ける」という意味なので、分けるところがどこか?を表現するのがグラフを作成する上で大事で、それができているグラフを作ることが分析の仕事と言えると思います。

そして、インスタグラムをやっている人が、このグラフを見ると、
「50、100ぐらいのフォロワーを超えるとフォロワーの獲得ペースが上がるからそこを目指そう」
というアクションにつながると思います。

「1枚の意味のあるグラフ」とは、
1.見ただけで違いがわかり、
2.次のアクションにつながる
ということが表現できているグラフになります。

このようなグラフを作るには、グラフの表現方法、折れ線グラフや棒グラフなどその場に適した表現を選択する必要がありますし、どのような軸で見れば良いのか?人数なのか?金額なのか?割合なのか?という選択も必要です。

軸や単位の選択をうまくできるようになると意味のあるグラフが作れるようになると思います。

この意味のあるグラフが1枚を作れるようになるのには、時間がかかります。YKは、1枚のグラフを作るのに表現として5パターンぐらい考えて、最終的に絞って1枚を作ります。いきなりパワポで作るのではなく、紙にグラフの絵を書いて、適切な表現か?を検討したりします。

また、YKが新卒で数年目は、このようなグラフの資料を100枚ぐらい作って、上司に採用されるのは、数枚という時代がありました。分析というのはそれぐらい本格的に身につけようと思ったら時間のかかるものです。

ただ、ある程度までは上記のポイントを押さえておけば良いと思います。

3.複数枚のグラフ資料を作って話ができるようになる

次のレベルが、レポートや論文を提出するなので言われる”考察”という部分です。理系の方はよく求められるので学生時代に訓練していた方もいると思います。考察とは

「裏付けを提示し、論理的に述べる」

https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/54125

ことをします。なので、意味のあるグラフが裏付けになり、その複数枚の裏付けから論理的に導き出されることを話すということになります。流れとしては、

論理的に導き出されること=「意味合い」といいます。英語では、so whatといいます。説明としては、以下のサイトが分かりいやすかったので引用します。

例えば、「空が青い」というのは単なる事実であって解釈ではない。そこから、「だから何?」を問いかける必要がある。もしこれを伝える相手が天体観測マニアであるなら、「(晴れそうだから)今夜は天体観測をしたらどうですか」が伝えるべきメッセージとして考えられる。あるいは日焼けを気にする女性であれば、「(今日は紫外線が強そうだから)日傘を持っていったほうがいいよ」がメッセージとして考えられる。

https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11682.html

というので、分析というのは、最後誰かに報告するのであり、メッセージを言葉にして伝える必要があり、so whatに対するメッセージが最後必要になります。

これも訓練が必要で、話す相手が何に困っているのか?何を必要としているのか?に合わせて、資料を構成する必要があり、1枚の資料を作るより難易度が上がるという感じです。

YKが仕事をしていた部署では、これができるのに3年ぐらいかかったので、それぐらい難しいものだと思っておいても大丈夫だと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?分析ができるようになるというのは、結構時間がかかるものです。ただ、順序を正しく踏めば効率的に習得できるものですし、どんな仕事をしても役立つスキルでもあるので、このことを頭に入れて分析業務をしてもらえればと思います。

いかがでしたでしょうか?皆様の参考にしてもらえれば幸いです

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