今日は、マネージャーとして、1on1ミーティングでYKが、行っていることをお話ししたいと思います。マネージャーというポジションではなくても、私は1on1ミーティングをうまく使えると仕事がやりやすくなると思いますので、ぜひ、マネージャーではない人も参考にしていただければと思います。

まず、皆さんは1on1ミーティングをしていますでしょうか？1on1ミーティングの基本的なことについてはいくつか本が出ておりますので、そちらでインプットいただければと思います。

プロジェクトのマネージャーは会社2年目から、管理職としてのマネージャー5年目からやっているYKですが、この1on1ミーティングを多用するのが私のマネジメントスタイルです。

1on1ミーティングは基本30分実施します。30分も何を話すのか？そんな話すことはないよって人もいるかもしれませんが、私は、30分も会話ができないような関係でマネジメントはできないと考えていて、まずはその人と30分会話をすることをゴールとしています。

マネジメントで大事なことは人間関係の構築です。気の知れた仲間と仕事をするのと正体がわからない人と仕事をするのでは、仕事の品質もスピードも大きく変わってきます。

想像してもらえればわかると思うのですが、海外の方と言語もわからず仕事をするのと、長年一緒に過ごしてきた仲間と仕事をするのでは、絶対にスピードや品質が変わってくると思いません？

なので、1on1ミーティングというのは距離を縮めるのにかなり有益な手法だということをYKは自分で実施してみて、実感しました。今では、プロジェクト関わる人が30人ぐらいであれば、期中に全員とほぼ1on1をして距離を縮めて仕事をしています。最もよく関わる10人ぐらいは初めの１週間で全員と1on1をしちゃいます。

では、1on1で何を話すのか？というのが皆さん困っていることだと思います。1on1で話すことは２段階の使い分けをしています。期初と期中で変わります。

期初では、初めましての方であれば、その人についてとことん知るというのがゴールになります。特に、その人の趣味や好きなことを知って、チームでの雑談などの時に、その趣味の話だったり、他の人も同じ趣味であれば、〇〇さんもXXが好きって言ってたよ。というようにして、人と人をつなげます。マネジメントにおいては、横間のコミュニケーション量・理解度というのもものすごく大事ですので、その共通点を増やすということをするとチームが円滑に回っていく潤滑油になります。

そして、次に聞くのは、イシューです。プロダクトを半年や1年やって、問題だと思っていること、初めてJOINしてきた人には、外から見えるプロダクトでの問題点を聞きます。YKがこれまで1on1ミーティングをしてきて、初めにこの話をするのと、しないのとでは、一緒に取り組む人の熱意が全然違います。人間言われたことをやるより、自分で考えてやる方がよっぽど仕事は楽しくできます。本来、仕事というのは上司の命令されたことをやるのではなく、目の前の困りごとを本質的に解決するというのが仕事です。何が問題だと思っているか？その問題を解決するために力を貸してほしいという形が最もその人のエネルギーを最大化させて、仕事に取り組んでくれます。

これをメンバー全員に聞くと、思っていることはみんな一緒だったりするので、チームがまとまりチームとしての成果が出るようになってきます。
プロジェクトのkickoffとしてみんなに聞いた課題をどのように進めるのかは、別の回でお話しするので、フォローして待っていただけると幸いです。

期中の1on1については、簡単です。期の初めに設定した問題に対して、困っていることを聞いて、フォローをするということをするだけです。スキルの問題であれば、そのスキルの指導ですし、先方とのコミュニケーションだったりすれば、根回しを事前にしてあげたり、職種間のコミュニケーションであれば、間に立って話したり、フローを整えたりという形で、メンバーがスムーズに課題解決に行動できるようにするというのがマネジメントの仕事です。

イシューというのは、あまりみんなの前で大声で言えないものなので、1on1ミーティングという場はそのヒアリングに最適です。また、みんな人の役に立ちたくて仕事をするので、解くべき課題を認識合わせするということは、マネジメントの仕事として、かなり大事な役割になります。

令和時代では、「トップダウン」「いいから言ったと通りにやれ」というマネジメントは、絶滅すると思います。今の時代にこんなことやっていたら、会社から人が離れます。人間は考える生き物という前提を忘れずに、1on1ミーティングを使って、メンバーが自分で頭を使って仕事をするというやり方で仕事をして、良い仕事経験を増やしていただければと思います。