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あなたは暗記脳と理解脳どちらのタイプ?

私は、人の脳の思考回路は大きく分けて、暗記型タイプと理解型タイプの2種類に分かれると思っています。


<暗記型>

まずは暗記型タイプ。学校でも塾でも、とにかく知識を詰め込む、覚えさせるという事が優先されていませんか。言い方は悪いかもしれませんが、教える側は、豊富な知識を”分け与え”ているので、作業量も多く、自分自身では忙しく大変で、上から目線の先生という立場に十分満足されていることでしょう。かたや教えられる側はどうでしょう。膨大な情報量を与えられ、ただ覚えるという単純な作業に専念させられることになります。

多すぎる情報量

試験でも覚えた知識量を試すようになり、これが多い人ほど高得点が得られるようになり、こうしたことができる人が頭のいい人というようになります。逆に暗記することが苦手でできない人は点数が伸びず低い評価につながってしまうでしょう。

記憶すること自体頭の良しあしにかかわらず、時間をかけて、あるいは予習復習のようなちょっとした工夫で誰でも出来るようになります。記憶の定着率がよかったり、定着が早かったりするのはただの個人差だと私は思っています。

教える側は、決まったカリキュラムをただ伝えるだけ、そして覚えているかをチェックするだけ。私から見ると、裁判員制度などのように裁判官が判決の責任を軽減するため、いかに自分たちが大変なのかをただ知ってもらうためだけに、一般国民を一方的に招集し、無責任にも自分の責任を押し付けて、楽をするためにそうしていることと同じように思えてきます。あくまで私の私見なのであしからず。

少し話がそれましたが、こうしたことでは機械と同じなのです。安物の機械か高性能な機械かは別として、ただの機械に過ぎないのです。そうした教育環境で育った人は、教えられた事しかできなくなります。それ以外わからないのです。教えられていないことはできない、しようともしない、しなくてもいい、それは教えていない人悪い、その人の責任だ。と当然のように責任転嫁してきます。そこには何の成長もありません。成長がないから充実感もありません。その何となくむなしい気持ちを埋めるために人を陥れたり、人の不幸を平気であざ笑ったりするようになります。いじめの原因の一つがここにあります。いじめの原因については、私なりの考えを改めて別の記事で書きたいと思っています。

人工知能と人間の脳の違いは?

AI人工知能が出てきた今の世の中では、必要な知識や情報はインターネットからいくらでも検索して引っぱり出せます。ビッグデータといわれるようなその量は人間のかなうレベルではありません。そうした知識を詰め込んだだけの人間の必要性は低下する一方だと思います。知識ではなく”知恵”を養わなければいけないのです。”覚えること”は機械に任せていけばいいのです。

<理解型>

機械と人間を分けるものとは一体何でしょう。それは”考えること”です。

「人間は考える葦である」という格言がありますね。前号の記事でもお話ししましたが、この格言にもいろいろな意味があると思います。

考える葦

人間は葦のようにひ弱な存在だ。葦は考えることができないが、人間は考えることができる。この考えるという事こそが人間の尊厳だ。よく考える事こそ一番大切なことだ。という事です。

ある情報を得たとします。これをただ一つの情報というだけで処理を終了してしまうのではなく、どこから来たものなのか、そうしてそういう情報が得られたのか、どうしてそうなったのか、それならこれはどうなるのか、じゃあこうしてみたらどうだろう、やっぱりだ、できたぞ! こうして思考の幅を広げ、推し量ること、これが考えることの基本です。一つの情報から、あるいは別の情報と組み合わせて、新たなものを生み出す力、これが”考えること”から得られる最大の成果です。

「一を聞いて十を知る」という事はこういう事なのです。10を聞いて10全部わかったとしても、ただそれはテストの点が満点取れるだけで終わってしまうのです。10全部わかるとまだいい方ですが、それではだめなのです。

わかったぞ!

理解すること、これは考えることの一つのステップです。推し量ったことで得られた結果です。こうして理解したことでなければ、応用はできません。教えられたことと違うけれど、この方が早いこと、簡単になること、さらに一歩進んだこと。将来起こりそうなこと、こうしたことを考えるのは、教えられて覚えたことだけでは出来ません。この”生み出す力”こそ最も大切にしなければいけないことであり、この力を育むことは、必要な人間形成に最も重要なことだと思います。これは社会に出てから生活していくうえでとても重要な事で有益な事だと思っています。

<理解型思考のすすめ>

ある事柄に対する正しい理解ができたとすると、そこから派生する応用が出来るようになります。あのことがこういうことだから、これもこういうことだろう、この場合はこうすればいい、というような思考に発展することができてきます。そうすれば、記憶したことを上回る成果を得ることが出来るのです。応用ができるようにすることこそ最も重要だと思います。

考える事、理解する事、とはそういう事ではないでしょうか

立ち止まって考えてみよう

教育環境で、この二つの思考パターンは大きく左右されるとは思いますが、ちょっとだけ気持ちの持ち方を変えるだけで、今まで暗記型だった脳も理解型の脳になることができるのです。

情報をただの知識として覚えるだけで終わらせず、この文章はどういう意図で作られたのか、この人はどうしてあんなことをしたのか、言ったのか、その真意を推しはかり真意をつかもうとすること、これは普段からどんなことでもやれることです。ちょっと立ち位置を変えるだけで、それまで見えなかったものが見えてきたりします。知識を”知恵”に昇華させるということです。

皆さんはどちらのタイプでしょう。ちょっと立ち止まって考えてみませんか。

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