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残酷なくらいありのままの現実

そんなにちゃんとしてる人間じゃない。 誰かに期待されることも誰かを期待することも好きじゃない。 期待されるほど良くできた人間ではないし、なれない。 月に手が届いたらいいなとか地球から1番遠い場所で本当のひとりを味わいたいとかマットレスに沈んでそこによくある景色の一部になりたいとかそんなことを常々考えているような人なのに。バスタブは人間用の水槽だなとか誰でも考えてるようなことを考えているだけなのに。 みんなが考えるような凄い人だったら、もっと、もっと、普通を超越した何かに

    • ガッタガタの椅子

      お気に入りのラーメン屋の椅子が総入れ替えされていた。 ガッタガタの椅子でギットギトの机で食べるラーメンが大好きだった。いちばん美味しいかと言われるとそうではない。ただあの場所のあの居心地が大好きだった。 人間の承認欲求を満たすものの一つに居場所があると思う。心理的安心、居心地の良い場所。落ち着ける場所。なくても生きていけるけどあるほうがより良い人生になる。 そう言う場所が少しでも変化してしまうと悲しくなる。新しくすることで居場所を得られる人もいる。だから悪いことではない。

      • 独りよがり

         せっかく勇気を持って「助けて」を言ったのに、それを突き返されると悲しいとか悔しいとか色々混ざった感情になる。  自分が救いようもない人間だということは嫌というほど理解している。とてもめんどくさい人間だということも。  自分は本当に弱い人間だ。自分の意思を持っていても表に出せないし、人に何か言われるとそれが間違っていても怯んでしまうことがある。世界の全てに怯えてしまう。みんな怖い。  そんな私には「助けて」ということも難しいことなのだ。「助けて」と言える人間は強い。「助けて

        • 音もなく、泣く。

          「期待しないでください。」 「そんなに強い人間じゃないんです。」 心の声は、届かない。 「大丈夫」 「まだ行ける」 偽りの声だけが、届く。 「助けて」 その一言が言える、強い人間になりたい。 「どうしたの?」 気づける人間でありたい。 人間という生き物は優しさは曲がった感情になる。ただ真っ直ぐなあなたの視線が私を苦しめる。その純粋さも、不器用さも、羨ましい。僕が羨む君は、僕を羨むだろう。 現実がそんなに優しいわけがない。理由のわからない涙を流し、一歩ずつ強さに近づく

        残酷なくらいありのままの現実

          元気でいるか?

          昔のことなんて基本的にはどうだっていいけどたまに思い出すことがある。 中学3年生の夏。塾に缶詰になり夏期講習を受けていた。1科目100分×5科目。休み時間はほぼなし。今考えるだけでも吐きそうになる。毎日塾に行き、家に帰り、宿題をして、泣いて、寝て、起きて、また塾に行く。そんなことの繰り返しだった。そんなある日、友達が私に言った。 「夏祭り行こうよ」 お盆前最終日も夏期講習があった。そのあと、一緒に徒歩5分ないくらいの距離でやっている祭りに行こう、という旨の誘いだ。勉強し

          元気でいるか?