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映画「ジョーブラックをよろしく」から本当の愛とは何かについて考えてみた

こんにちは。久しぶりの投稿です。最近友人に、タイトルにある「ジョーブラックをよろしく」という映画を紹介したら、3時間もある長編映画なのですが感想と共にLINEまでくれました!それで私も久しぶりに見たくなって今見終わったところです。この映画にはいろいろなメッセージがあると思いますが、やはり私はこの映画には「愛の本質」が描かれていると思うのです。今日はこの映画について書いてみようと思います。※ネタバレ注意

あらすじ

ニューヨークのメディア会社「パリッシュ・コミュニケーション」の社長・ビルことウィリアム・パリッシュは、ある夜どこからともなく響いてくる声を聞いた。次の日、ビルは愛娘のスーザンとその恋人ドリューと共にヘリで仕事に向かっていた。ビルの「恋人を愛しているか?」との問いに、素っ気無い反応をする娘にビルは話す。「愛は情熱だ。その経験のない人生は意味のないものだ」と。そして、その日スーザンは仕事場近くのコーヒーショップで一人の青年と出会う。最近この街に越してきた、という青年の気さくな態度に好感をもつスーザン。その夜、家族と共に食卓を囲んでいたビルの脳裏にまた同じ声が聞こえてくる。「私に会えるよ・・・ビル」。声に導かれるまま来客を招き入れるとスーザンがコーヒーショップで出会った青年が居た。以前から体調のすぐれないビルが心の中で問いかけていた「死期が近いのか」の言葉に青年は「イエス」と答えた。彼は青年の体を借りた死神だった。人間の生活に興味をもった死神が、ビルを連れて行く前に彼に案内を頼みにきたのだ。家族への説明に困ったビルは、青年をジョー・ブラックだと紹介する。出会った時と印象の違うジョーを見て初めは困惑していたスーザンだったが、次第に彼の不思議な魅力に惹かれていく。父親のいう“情熱”を確かに感じていたのだ。・・・(Wikipedia引用)

私がこの映画を好きな理由

私がこの映画を好きな理由はずばり、きゅん!とするシーンがあるところ、もなのですが、愛とは何かについて本質を捉えていると思うからです。

この映画はブラッドピット演じる死神ジョーブラックが人間界に興味をもち、娘に愛について語っていたビルに興味を持ったことによりビルを人間界の案内役として選び、時間を共にすることで彼は愛とは何かを理解していくことに醍醐味があります。きっとこの映画を見たことのある人はアンソニーホプキンス演じるビルからでる名言がここだろうなというのは見当がつくのでないでしょうか。。!^^

ビルの名言

先ほども述べたようにこの映画には本当の愛とは何かを考えさせられるシーンがいくつか出ていきます。胸がきゅん!とするシーンも笑(しかも、英語で見るほど解像度は明瞭なのでできたら英語でをお勧めしますが日本語でも十分伝わってきます!)まずそれは冒頭部分のアンソニーホプキンス演じるビルが娘のスーザンとヘリの中で話すシーンです。

”恋を知らない人生は意味がない”

父親であるビルが娘スーザンに、「ドリュー(スーザンの恋人)を愛してるか?」「結婚するのか?」と聞いた時にはっきりと断言しない娘に対して、父がこのようにいう場面。

ビル:I know it's a cornball thing but love is passion, obsession, someone you can't live without. I say, fall head over heels. Find someone you can love like crazy and who will love you the same way back. How do you find him? well, forget your head and listen to your heart. And I'm not hearing any heart. Cause the truth is ,honey, there's no sense living your life without this. To make the journey and not fall deeply in love, you haven't lived a life at all. But you have to try, cause if you haven't tried, you haven't lived.

(日本語訳)言い古された言葉だが、愛は情熱だ。”相手なしでは生きられない”という想い。無我夢中で互いにのめり込んでいく。頭じゃない。ハートの声を聞くんだ。その声が聞こえるか?その経験のない人生など、恋を知らない人生は意味がない。その努力をすることが生きるってことだ。

そしてスーザンが、アドバイスが長いから手短に言ってよ、と言った後のビルの一言。”Stay open. Who knows? Lightning could strike.”(心をオープンに。いつか稲妻に打たれる)

→私自身まだ恋愛という恋愛は1回しかしたことがないですし、短期間で失敗に終わってますがこのビルの言葉は身にしみてわかるように思います。そして、恋愛をしたことがなかったうちは全くわからなかった概念でもあります。初めて恋愛をしたら、こんなに心が満たされることってこれ以上にあるのかな、とさえ思ってしまうほどでした。もちろん、あるはありますが、「ときめき」という意味では恋愛以外にはないように思います。

そして、頭ではなく心の声をきけ、というのも確かになあとは思います。”好き”という感情は確かに心でしかわからないものです。結婚ってなってくると好きだけではやっていけないのも事実ですが、好き、ずっと一緒にいたいし、ずっと一緒にいようと思える、その全てが叶えられたら幸せですね^^

”信頼、責任感、覚悟、愛するものを傷つけまいとする心”

人間の女性スーザンに恋をしてしまった死神のジョー。いざスーザンの父親ビルを連れてあの世へと向かう時期が迫ると、ジョーにスーザンも一緒に連れていきたい、離れたくないという気持ちが芽生えてくるのです。それをジョーがビルに言った時のビルの言葉。

How perfect for you - to take whatever you want because it pleases you. That's not love.(自分が欲しいからあの子を奪う?それは愛じゃない)

Trust, responsibility, taking the weight of your choices and feelings, and spending the rest of your life living up to them. And above all, not hurting the object of your love.(信頼に、責任感、自分の決断の重みを理解してそれを死ぬまで背負っていく覚悟に、愛するものを傷つけまいとする心)

Multiply it by infinity, and take it to the depth of forever ,and you will still have barely a glimpse of what I'm talking about.(それに無限と永遠をかければ愛に近づく)

本当の愛とは、「相手の幸せを考え、全うすること」

ビルの名言2つ目のセリフを聞いて、本当の愛とは?ということについて再度考えることになりました。ここでのジョーの行動は、一言で言うと自分本位でしかない行動です。自分がスーザンが好き、ずっと一緒にいたいからスーザンをあの世へ連れいてきたい。自分が死神であること、そしてスーザンがまだ若くこれからの将来があるということも考えずに。

人間はどんなに相手のことを考えようとしても結局は、特に自分が窮地の立場に追い込まれていればいるほど自分を優先してしまう、自分が一番かわいい存在でしかないのは事実かもしれません。でもそこにやはり人としても器の広さというか、精神的な成熟具合、人間性が出てくるところでもあります。特にカップルの恋愛は1対1で向き合うことになるのでそれが顕著に現れてくるように思います。

ビルはジョーに対して、そんなの愛ではないと言います。彼のセリフを短く要約すると、「相手の幸せのためにその決意を持って全うすること」といったところではないでしょうか。

相手を幸せにする、とは簡単なことではありません。カップルは他人同士で始まるのでいくら話があう、とか趣味が同じ、とかでも別人格同士の付き合いなので衝突するところはあります。日常の付き合いレベルだったら、些細な喧嘩から、結婚となれば仕事上の大きな変化とか、お互いの親を含めた家族関係とか、金銭的なこと、子供のことなど出てきますし、病気にかかったりすることもあり得ます。

そもそも違う人間なのに、自分本位な行動をとっていたらうまくいくはずがありません。片方が器の広い相手であってももう片方があまりにも自分本位だったら幸せな状態とは言えません。結局、愛とは、相手をどれだけ考えられるかということにあるのだと私は思います。それは必ずしも”優しい”対応を意味するのでなく、相手を思って言いづらいことを指摘して教えてあげるのも優しさですし、相手を思って自分から身を引いて別れを切り出すのも優しさ、つまり愛の形だと思います。

でも一つ気を付けて欲しいのは、相手を考えすぎるばかりに自分を犠牲にしてしまうこと。それはあり得ないでしょ、それは流石にひどいと思ったことなら正直に相手にそのまま打ち明けるのも大事だし必要だと思います。それを相手に気づかせるのも優しさ、愛の一つです。

と言って、私もこんな偉そうに書いてますが私も自分のことしか考えてなかった、相手の気持ちを考えられてあげてなかった、ということはあります。ですが、人への感謝を忘れず、至らなかったところは素直に謝り、相手の幸せを考える、この3つは忘れずに今後自分の恋愛だけではなく人と接する中で気をつけていきたいと思うのです。



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