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時々、コラム。

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1週間に一度程度更新していきます。 島根で活動するNPO・くらしアトリエが考える「未来を見据えた暮らし方」。 明るく、時に凛として未来に向かい、素敵に歳を重ねられる島根でありたい… もっと読む
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記事一覧

山菜に対する見解の相違~ロマンと現実。

4月も半ばを過ぎ、ここのところ産直市などに行くと、わらびやたけのこなど、山菜が目につくようになりました。野菜の種類が少ない今だから余計に目立つというのもありますが、こうした山菜を目にすると、自然と気持ちがそわそわしてきます。 この時期になると、思い出すことがあります。 それは、以前拠点にしていた雲南市大東町の「はたひよどり」にいた頃のこと。 地元に住んでおられるお隣のおじさん・おばさんと私たちとの「山菜採り」に対する思いの食い違いが、今でもスタッフとその話題になるほど印象

「天国に一番近い里」から学ぶ「続ける」ということの意義。

今年も行ってきました、「天国に一番近い里」。 何のこと?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。「天国に一番近い里」とは、島根県邑南町口羽の川角(かいずみ)集落でこの季節に楽しめる、ハナモモと菜の花が咲き乱れるスポットのこと。 白・ピンク・赤のハナモモ2000本に、黄色い菜の花…まるで桃源郷のような風景が広がるため、「天国に一番近い里」と名付けられているのです。 くらしアトリエスタッフは、季節の花々を追いかけて山陰をあちこち動き回っているのですが、特にこのハナモモの風

島根礼賛!ようこそ島根へ。暮らしを楽しむマインドを忘れずに。

4月、出会いの季節。新たなる門出の季節。 この春、進学や就職、異動などで新たな土地での一歩を踏み出した方、多いのではないでしょうか。 この4月から島根で暮らす、という方も、いらっしゃるかと思います。 今年はちょうど桜が見頃で心浮き立つスタートかな、と思われた矢先、週の半ばで雨が降り、なんだかちょっとなあ…と感じた方もいらっしゃるかもしれません。 でも、安心してください!気持ち次第で、めちゃくちゃ楽しい暮らしが満喫できるのが、ここ島根県です。少なくとも、私たちくらしアトリエ

気が利かないスタッフが考えた、気の利いた「ひとことカード」の話。

先週、松江市内で開催した「とのまち 春のおくりもの展」の中で、私たちくらしアトリエのオリジナル商品として「ひとことカードセット」というのを新たに製作しました。 その時のnoteはこちら。 贈る気持ちを楽しむツールのひとつとして、プレゼントに添えるカードや一筆箋のアソートセットを作ったのです。 大小さまざまなサイズのメッセージカードや、リネン糸をつけたタグが合計9種類に、ちいさなサイズの封筒が2枚入っています。 こちらのセットが出来上がった背景には、くらしアトリエの中心スタ

お花見弁当作って、大切なあの場所へ。「かわいいランチ」今年もやりました。

今日の「時々、コラム。」は久しぶりの「かわいいランチ」のことを。 ※「かわいいランチ」とは…自分たちがおいしい!と思う食材でお昼ごはんを作り、風景の素敵なところや気の置けない場所でかわいくディスプレイしていただく、という、くらしアトリエの活動(?)のひとつです。 ここのところイベントの準備にかかりっきりだったのですが、3月のこの時期といえば…自然と「桃源郷、もう咲いてるかなあ」という話になります。 「桃源郷」とは、私たちが2021年12月まで拠点としていた雲南市大東町の

ちいさな決断の積み重ねが今をつくっている。

今日の「時々、コラム。」は「決断すること」について。 今月の20日からイベント「とのまち 春のおくりもの展」が始まるため、いまは諸々の準備に追われているのですが、日々が「決断する」の繰り返しというか、「決断を迫られること」の連続というか、とにかく日々、「決めないといけないこと」に追い立てられています。 久しぶりの「拠点以外でのイベント」ということもあり、企画段階から決めないといけないことばかり。当たり前といえば当たり前なのですが…。 今回の「とのまち 春のおくりもの展」

「ひたすら野菜を焼く会」をやってみた。

先日「ひたすら野菜を焼く会」なるものを、スタッフで開催しました! というのも、先日、本当にすごーく久しぶりにレシピ本を購入し、まさに最近、自分自身が感じていることがそのままタイトルになっている!と思ったからです。 野菜をシンプルに焼いて、スパイスの効いたものをちょっと加えるだけで、すごくおいしくなる、ということがレシピ本によって可視化されてる!という話から、じゃあいろんな野菜×調味料で焼いてみよう、ということになりました。 買い求めたのはワタナベマキさんの『毎日のおかず

自分が「本を探す」と、自分が「本を勧める」で考えたこと。

皆さんは、読みたい本を探すとき、どんなツールを使いますか? 好きな作家さんが決まっていて、新刊が出たら読む、という方もいらっしゃるでしょうし、新聞や雑誌で紹介されているものを読んでみる、という方もおられると思います。Amazonなど、ネット書店の「よく一緒に購入されている本」「あなたにおすすめの本」といった欄から探す、という方も多いのではないでしょうか。 私は、特に小説を探すとき「X(旧Twitter)」の検索を使うことがあります。 「おすすめ 本」とか「小説 すごい」と

スマホの写真をスクロールしてみたら。

先日ふとiPhoneのカメラロールを見たら、中に入っていたのが ・打ち合わせに伺ったおうちで出して頂いたイチゴとホワイトチョコクリームのプレートの写真 ・「三本松公園」の展望台からの出雲平野の写真 ・週末に行った出雲市湖陵町の「登土居」さんのランチと、とことんきれいな海の写真(noteで紹介してから、オットを連れて行きたくてもう一度出かけたのです) ・デザインの仕事で打ち合わせに伺った場所で出して頂いた、金沢のかわいいもなかの写真 ・通勤途中であまりにもきれいだったから車を

小説の中に出てくる「島根」について考える。

2024年もたくさん本を読むぞ!と、年末年始に何冊か興味のあるものを購入して休みの間に読んでいたのですが、そこで感じたとある思いが、今日の「時々、コラム。」のテーマです。 中島京子さんの「ムーンライト・イン」という小説に、「島根」という言葉が出てきました。詳しく言うとネタバレになってしまうのですが、「介護の仕事をしに島根に行く」という描写があり、「おっ」と思ったのです。 こんな感じで、小説に「島根」が出てくること、けっこうあるね、とスタッフと話しました。 例えば、三浦し

家事を管理したら暮らしが整った話。

今日の「時々、コラム。」は、家事について。 結婚して25年になる私。 独身時代はお世辞にも家事に勤しむタイプではなく、実家暮らしで親に甘えっぱなしだったのですが、もともと「生活」を豊かにすることには貪欲だったので、結婚後の毎日の家事はさほど苦にはなりませんでした。それは、今もそう。 ただ、「洗濯」にまつわる一連の家事(洗濯をする、洗濯物を干す、洗濯物を畳む、アイロンをかける)がどれも苦手で、オットがやったほうが格段にうまいので、これらはほぼ任せっきりです。 他にも、床のワ

島根には大学が2つしかない、という現実について~学びの選択肢を考える。

少し前に、X(旧Twitter)でバズっていたこの投稿をご存じでしょうか? 島根大学の准教授の方のポストで、たくさんの方がいいねをされています。一連のポストは次のとおり。 ツリーを見るとたくさんの反応があるのが分かります。 「知らなかった」「佐賀も同じです」「島根大学に行けばいいやん」などなど。 この投稿を見たときに一番驚いたのは、自分たちの中ではごくごく当たり前だった事象をそもそも知らない人が多い、ということでした。 ポストの内容は紛れもない事実で、島根に暮らすもの

年頭所感 2024年、やりたい100のコト。

2024年、最初の「時々、コラム。」です。 今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。 毎年、年の初めには年頭所感として「こういうことをやりたい!」というのを宣言してきたと思うのですが、今年はいつもと少し違う目標の立て方をしてみたので、そんなお話を…。 社会人1年目の娘が帰省し、一緒に年越しをしたのですが、その娘が「2024年にやりたいことを100個考える!」と言って、一生懸命スマホに打ち込んでいました。 私は日頃、そういう類の…「ノートに書くだけでうまくいく!」とか「やり

2023年を振り返る。「時々、コラム。」&メリークリスマス!

今回は、今年最後の「時々、コラム。」ということで、1年の振り返りをしてみようと思います。 2021年の冬に出雲市へ移転し、「オープンスペース.美南」さんでの活動も2年を過ぎました。 今年の大きな出来事としては、 ◎NPO法人化15周年記念冊子の発刊と、記念イベントの開催 ◎うつわイベントの開催 といったところでしょうか。 ◾️NPO法人化15周年記念冊子の発刊 前年度からずっとあたためていた法人化15周年の企画として、冊子を発刊することができました! 15周年記念に