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生きていくことの偉大さ〜ビジネス編に向けて〜RIC・ウツ編#13

夢は、目覚める直前まではリアルそのものだ。

目覚めれば、滑稽さに気づいてしまう。

それも束の間、つかんだ砂のようにすぐに消えていく。

夢は甘く、それに比べ現実は残酷で容赦がない。

生きる者には次から次へと試練が訪れ、過去は急速に遠ざかる。

心を覆っていた問題も、やがては薄れていく。

遠い過去にあった悲劇は、真剣さを失っている。

三島由紀夫が、『豊饒の海』のなかで、「時の流れは、崇高なものを、なしくずしに、滑稽なものに変えてゆく」と書いていた。

なんとなくわかる。

私の今日までの12話分の記事の出来事も、当時はどれも私の中の崇高なものに触れることだったし、必死だった。

それが今では愛おしくもずいぶんと滑稽なものに見えなくもない。

とはいえ、今回の連載で書こうとしたのは、まさにその崇高なものだった。

︎**︎****

現実は無慈悲で、容赦がない。

それと同じくらい確からしいのは、
人生が何か崇高なものに沿って変化していくということ。

誰のものであっても。

崇高なものは、頭で理解できるものではないし、実感できたと思った側から遠のいていくようなものだったりするけれど。

でも、あるんだってことはわかる。

崇高なものは、私がわからないことだらけの、ちっぽけで、儚いものだってことを思い出させてくれる。

そのことが私を謙虚で清々しい気持ちにさせてくれる。

私もあなたも含め、この世のすべては尊く崇高で美しい。愛おしい。

この世は美しい。人の命は甘美なものだ。

釈迦

*****

今回までの13話は、崇高なものとは何か?

ということを、私の鬱の経験をベースに探求してきた連載でした。

だから、心の内側に当てた比重の大きい内容になっていると思います。

ですが、人生は心の外側もセットで、内と外の統合によって真に前進するもの。創造できるもの。

私自身は、経営者として生きる中でそれを実感してきました。

数ヶ月後にまた新たな連載をスタートさせるつもりです。

想定している読者は、20代30代の起業したい人、自分の人生を自分で決めてやっていきたいと思っている人。

私が事業・会社を立ち上げてから今までのことを取り上げ、「現状を変える力」について探求したいと思います。

個人的にお話ししたいことなどある方は、InstagramのDMからご連絡ください。


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