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メンタルヘルスを保つー嫌いな人間との付き合い方ー

 理不尽に悩まされるのは「勿体無い」

 「お前は根性がない」、「お前は怠けている」、「甘えているのか?」。一度くらいは言われていてもおかしくない言葉ではないかと思います。自身は環境に恵まれいわゆる理不尽な怒られ方はほとんどされないで育ってきました。親にも恵まれ、真っ当に突き進んできましいた。これだけ聞けばただの嫌味なのですがしかし、一方でそういった理不尽な怒られ方をして落ち込む人間には「勿体無い」と感じることがよくあります。その勿体無さを払拭できるように今回の記事を読んでいきましょう。

 あなたのことがわかるのはあなただけ

 さて、自分が努力しているとか、価値があるとか、そういったことは何で評価しているのでしょうか。周りの評価は十中八九成果で評価されているものです。恐らくそこにあなたの精神的な営みは勘定されていません。「より早く多く成果を出したもの」これが勝者の盲目世界の中で、あなたの価値はあなたにしかわからないものです。
 自分と向き合うことが大切なのです。私が何をしたいのか、したくないのか、どうしたいのか、どうやったら心地いいか、それが認められるのはどんな場所なのか、とかとか。あなたが輝く場所は、あなたにしか決められないのです。そこが適正の場所でないと考えられるのなら、さっさと辞めてしまいましょう。そうは言っても、簡単になんでも捨ててしまえというのではありません。考えた上でどこが心地いいか、これで判断するべきです。

 精神疾患と私

 私事ですが、2021年に精神疾患を患いました。回復は順調。向こう5年程度は最初に注意しなければいけない、というものですが、あまり心配はいらない程度には落ち着きました。私にこのターニングポイントが与えたのは大きく二つの側面、ネガティブ、ポジティブの両面です。

 ネガティブー理解しようとしないー

 ネガティブな側面としては理解されないということでしょう。精神疾患というのはかなり特殊なもので、脳の異常などから、世界というものが捻じ曲げられて現象する、なんともヘンテコな世界を生きることになる病気の一つです。私も幻覚や幻聴に悩まされ、中には非常に大きなストレスで記憶自体飛んでしまったものもあります。
 こういったバックグラウンドは残念ながら理解されることはありません(あくまで個人的な経験です)。これも二つの人間に分けられます。
 「そんなの関係ないし、気にしないよ」と一見優しい一言なのですが、これは「あなたには興味がありません」という意志の意図しない表示なのです。
 それから病気を重く受け止めすぎて萎縮する人。そうしてバイアスで判断されてしまいます。

 ポジティー才能の開花ー

 また私個人に限った話になりますが、病気のお陰で手に入れたもの、というのもあります。
 例えば絵の才能。私は病気の最中絵を描き続けました。その絵というものはおよそ理解はされなくとも、どこか奇妙でありながら、目を引く世界観を持っていると、今は思いますし、当時はそれが画家の才能だと信じていました。
 また、自分の心と向き合うというのも習慣になりました。今自分が何を思っているのか、それが病気の影響なのか、普通に自分の思考の癖なのか、それを見極めるのも病気の治療には必要でした。なにせ病識(病気だと自覚する力)の乏しい病気なので、これは大事な素養になります。

 メンタルヘルスーあなたはあなたが作るー

 さて、自分の話はこれくらいにして総括に入ります。
 病気というものさえ、自分にとってポジティブな面を提供してくれます。それは「捉え方次第」なのです。私は精神疾患患者ですがとても幸せです。環境がよかったというのは結果論でしかありません。そんなの関係なく、自分の幸せは自分次第なのです。「何をするか、できているか」だけでなく、「何を思うか」が重要なのです。
 メンタルヘルスというのが何を意味するのか、はっきり定義していませんが、「自分というものを認められる、自己肯定感や幸福感」というのがちょうどいい後付けではないでしょうか。そういう物を育むにはある程度の素地が必要なことは心得ています。しかしそれはいつでも耕すことのできる農地だと思っていてください。
 諦めないで。

 まとめ

  現実とか世間体とかと、心とはそんなに関係ないです。そりゃ環境は重要ですし、それへの配慮は心への配慮ですが、そしてそれが今の世の中の風潮ですが、そんなもの覆すくらいの強い気持ちを持ちましょう。自信は一朝一夕では得られませんが、しかし一生物です。今頑張るのです。後回しにはしないのです。今しかないのです。さあ変わりましょう。

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