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「瓜を破(わ)る」が面白いという話

普段、漫画に課金したりしないのですが
つい買って最新話まで読んでしまったのがこちら


「破瓜」という単語で察する人もいるかもしれませんが、そういうシーンもあります。要はオトナ向け。

さて、こちらの漫画、
オムニバス形式で様々な登場人物の
ストーリーや背景に触れていくのですが、

テーマはまさに「多様性」

その「多様性」の解像度がめちゃくちゃ高いんです。
登場人物はこんな感じ。

控えめキレイめアラサー、でも実は処女
要領よく悩みなく生きてそうだけど実はノンセクシャルの男性
家庭、仕事、趣味。忙殺されながら「お母さん」であることに苦悩する女性
10年一緒に暮らした彼氏に家出されたアラフォーバリキャリ
将棋奨励会出身。全てを将棋にかけ、そして絶望した派遣社員男性
ルッキズムに毒された自称「ブス」の20代女性

などなど。

それぞれ他者から見たら、時折厄介で面倒くさい、癖のある人々です。


多様性と言われると、ついLGBTQだとか、
国籍の違いだとかを想像しがちですが

それだけに留まらない、確かに社会にいる人々の
内なる多様性・個性・醜さ・はたまた呪い…の様なものにフォーカスして、

それが解きほぐされていく過程や
雨降って地固まる様子を描いているのです。


私はひねくれているので、
「お涙頂戴」系の話は
けっ!綺麗ごと言いやがって!
という気持ちになるので苦手なのですが

そのような押しつけがましさが無いところも好感。


あ。アラサー処女に関しては、たまに
性的なシーンがあるので苦手な人は避けてください。

(私は尊い、かわいいと思って悶えながら読んでます)


もしよければこちらから。ステマじゃないですよ。無料試し読みもあります。


ではでは。いいマンガ体験があなたにもありますように。
お邪魔しました。


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