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超短編小説

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私のtwitterにて投稿しておりました140文字前後の 超短編小説集です。
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あるスーパーの店員

高校生の柳田君は学校帰りにスーパーに寄った。
これはいつもの日常。ユーモア溢れる人たちの物語です。決して大手程大きいとは言えないが地域住民から支持されているちょっと変わったサービスが評判のスーパーのお話。

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柳田君はスーパーで買い物をしていた。
「ふっ。そこの君。今何か悩みでもあるんじゃないかな?」
「なぜだ。なぜそう思うんだ?」
ビジネスマンコーデのエプロン店員はすかさず答えた。

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橋の下の屋台/超短編小説

橋の下の屋台/超短編小説

江戸時代後期主人が営んでいる屋台が橋の下にあった。
偶然訪れた武家の若者が尋ねた。「主人。つかぬ事を聞くがどうして橋の下に店を構えている?」「慈善事業にちょうど良いからです」「うむ?」
ポツポツと急に天から川に水滴が落ち始めた。「急な雨宿りにぴったりだからですよ」

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江戸時代の某橋の下に屋台があった。
「なぁ。店主?なんでこんなとこに店さ作った?」
「慈善事業だよ。追っ手から逃げる人をかく

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超短編作品

#小説 #自作 #短編

「そこの君。何かお困りかな」
紳士は少年に問う。「妹が欲しがっていた物が売り切れてた」
「マスター(店長)。彼に例の物を」
「良いのですか?」
「構わないさ。プレゼントはこれでいいかな?」「いいの?」
「あぁ。いいさ。僕は通りすがりのサンタさんの従兄弟だからね」
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仕事終わりのひと時を私はさりげなく楽しむことを生きがいとしている。
明日も仕事だろうって?それは

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