【読書のメリット】本を読むことで得られるものって?
さて、今回は齋藤孝『読書する人だけがたどり着ける場所』を深掘りしていきます。
この本を読んで、本ソムリエであるhaya.が一体何を考えたのか。
今回はそれを見ていきます。
「書いてある内容はわかったけど、実際どうやって読めばいいの?」
そう思った方へ、ぜひ。
さあ、一緒に考えていきましょう。
今回のテーマは「読書」。
普段「本」を読まない人だけでなく、読書家の人もぜひ一緒に考えていきませんか?
1.「本を読む」ってどいういうこと?
いきなり核心に触れるかもしれません。
そもそも「本を読む」行為ってどういうことなのでしょうか?
これは、読書家の人でもかなりの難問かもしれません。
あくまでも、ここからは私の解釈になります。
ですので、これを読んだ後でも、あなたにとって「本を読む」ということがどういうことかぜひ考えてみてください・・・
まず一つ、私が思うところは・・・・
まず、読むひとつめの段階は、筆者の人格を「今ここ」、じぶんの目の前に召喚することだと思っています。
このところの話はこちらでも書きました。ぜひ合わせてお読み下さい。
読書とは、書き手とじぶん(読み手)の対話。
それはただ単に友達とする日常の会話とは一線を画します。
「本」で対話をするとは、二つのメリットがあります。
まず一つは、「語ってくれる」こと。
たとえば普段の会話では、一人が自身の考えを話し続ける、なんてことはほぼありません。
むしろそんなことをされたら、逃げたくもなってしまいます。
でもそれは聞く側だけではなく、話す側も同じこと。
実は自身の考えについて、じっくり話す場はそう多くありません。
私生活を思い返してみて下さい。
自身の人生観を語ったり、世界はどうなっているということを愚痴や自慢話以外で語ることはどれほどあるでしょうか。
そう多くは、というよりもほぼ皆無でしょう。
それでは、もしこの世に「本」がなければ、一人ひとりの経験談でしか生きられません。
そうなっては人類はすぐ滅んでいたのではないでしょうか。
だからこそ、「語る」場を用意する。受け継ぐ媒体である。
それがまず一つ目の重要性です。
二つ目は、「聞ける」こと。
あなたは「聞く」ことができるでしょうか?
「なにを言っているんだ、話なんて誰でも聞けるよ」
そう思うかもしれません。
しかし、実際に相手に「語ってもらいたいことを語ってもらう」ように聞くことは、かなりの難度を要します。
これは何も、相手の答えを誘導する、というような表面的な行為のことではありません。
相手が自由に自身のことを、自身の考えを語ってもらうためには、
聞き手がどのように聞くかが重要です。
たとえば「ちょっと何でも良いから話して」と言われたら。
すごく困りますよね。
これはアマチュアの私たちだけではなく、プロの話手の人も方もです。
ある芸人さんが一番困るのは、「なんか面白い話して」と言われたときだと。
プロですら答えに窮するのに、まして「語る」ではなく「考える」方の専門家に「なんか話して」といったところで深い話は聞けません。
良くて、数回往復できるほどでしょう。
それぐらい、本来聞き手の役割は重要なのです。
聞く力、質問する力がなければ、どんなに目の前にすぐれた人がいても、その考えの1%すら引き出せず、「なんだこの程度か」と勝手に烙印を押すようなハメに。
しかし、「本」としてまとまっていれば、そんなことはありません。
「語る場」を用意でき、聞き出す力、語り手を引き出す力がなくても語ってくれるのです。
この大きなメリット「対話」の環境を整えてくれていることが「読むこと」のひとつの意義でしょう。
さて、この話は割と重たく重要なので、すこし分けて書いていきます。
ぜひ少しずつ、読んでみて下さい。
フォローやスキありがとうございます。 応援が励みになります!