もしネガティヴな人間だと思い悩んでいるなら・・・ルー・タイス『アファメーション』
あなたは、こんなふうに考えていませんか?
「もしかしたらこんなことをすると失敗してしまうかもしれない・・・」
「どうにも前向きに考えられない・・・」
「自分なんかが上手くいくはずない・・・」
もし、あなたがこう思って悩んでいるならとてもチャンスです。
「え、一体なにがチャンスなの? 悪いことじゃないの?」
そう思ったかもしれません。
しかし、それはチャンスなのです。
なぜなら、能力がないのではなく、今までの価値観に縛られているだけかもしれません。
しかも、一般に「ポジティヴ」な人ほど評価が高く、「ネガティヴ」なほど悪いと思われがち。
ですが、これも単純には言い切れないのです。
「ポジティヴ」な人は、開放性が高く、信頼を得やすいですが、注意深さや思慮に欠け「まあ、いいか」で流してしまうという面もあります。
一方で、「ネガティヴ」な人は確かに明るくないし、開放性も低いと一般的な意味合いでは言われています。しかし逆に言えば内向性が高いということでもあるのです。
つまり、ちゃんと考えることができるということ。
これは必ずしも「ネガティヴ」=内向性が高いというわけではありませんが、それでもチャンスではあります。
普段の使う「言葉」、意識していますか?
1. アファメーションとは?
このタイトルのアファメーションとは何でしょうか。
この本では、言葉が人間を作り出すということを言っています。
それは、自分が意識できる範囲を超えて、潜在意識まで働きかけ、自分の目標に向かう力だと。
私たちは、知らず知らずのうちにたくさんの言葉を発しています。
意識して使っている・発している言葉もあるでしょうが、それ以上に「考えずに」発せられている言葉も少なくありません。
その最たる例というのが「口癖」ではないでしょうか。
つい言葉にしてしまう、つい言ってしまうこと。
それは実は「考え方のくせ」でもあるかもしれません。
常々そう考えているからこそ、言葉にして漏らしてしまう。
だから何を話すかというは馬鹿にできないのです。
この考えを派生していくと。
言葉はどういう時に話されるでしょうか。
それは、伝えたい、話したい「相手」がいる時ですよね。
では、そういう時にどんな言葉を発しているか。
嫌いだったり苦手だったりする相手には、なかなかいい言葉をかけにくいもの。
また相手が自分に対してもいい言葉をかけてくる可能性も減ってしまいますよね。
すると、自分はそういう苦手な言葉を聞き、さらに苦手な言葉を話すことに。
そうすると「自分はこういうことを話す人間である」と段々と刷り込まれてしまうのです。
だからこそ、誰と、どう関わっていくのか。
普段からどんな人と一緒にいたいのか。
それが自分という人格を作るということ。
そして一緒に関わる相手にも影響を与えるということです。
2. この本は万人にオススメか・・・?
しかし、いやだからこそ、この本を読むうえで注意があります。
それは「ネガティヴな言葉」が執拗に書かれていることが起因しています。
これはあくまでも説明のためではあるのですが、かなり影響を与えます。
それはこの本の内容が示していること。
「アファメーション」
言葉が思考を作るのに、この本の本質と逆の言葉がかなり多い。
なので、あくまでも私は、これを熟読するのはおすすめするかというと・・・。
特に私が勧める「対話」するように読めば読むほど、あまりいいとは言えない言葉が入ってきてしまうので、注意したほうがいいでしょう。
この手の本は自己啓発の本では少なくありません。
しかし、だからダメというのではなく、あくまでも「情報」として扱うのがいいでしょう。
なので、現状これをすこし読んで「当てはまるかも」と思う方は抜群に効果を発揮するはず。
わたしは今読むとすこししんどい所が少なくなく。
特に海外の著作はこの手の表現を好み、それを訳されていますので、気にかけてみてください。
なにも優れたことを言っている本が、必ずしも優れた本であるとは限らないのです。
フォローやスキありがとうございます。 応援が励みになります!