毎日が同じことの繰り返しだと悩んでいるなら・・・マリア・コニコヴァ『シャーロック・ホームズの思考術』
突然ですが、あなたは自宅に上がるまでの階段の段数を覚えていますか?
自宅ではなく職場までの道のりでもいいです。
何十、何百と登っている階段の段数を思い出せるでしょうか?
この問いは探偵シャーロック・ホームズが小説の中で相棒であるワトスンに行った言葉です。
私たちは、つい物事を受動的に捉えがちです。
毎日見ているはずの階段すら思い出せないくらい、「わかっている」と思い込んでいても、私たちは思っている以上に「わかっていません」。
今回はホームズの思考を追いながら、いかに物事を能動的に捉えるのか、という考え方をみていきましょう。
「マインドフルネス」に生きることがどう人生に効くのか。そんな視点でぜひ読んでみてください。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4150504547/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=fukayomi-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4150504547&linkId=fb09e86a58ec299857bb987993e6af44
1. 日常のどれだけのことを覚えている?
「昨日の晩ごはん、何食べましたか?」
この質問は定番ではありますが、ついつい日常の忙しさにかまけて、何を食べたのかすら無意識になりがち。
子どもの頃は何もかもが新しく、物事に対して注意力を持って見ていたはずです。
いつしか慣れていくにしたがって、だんだんと意識を向けることがなくなってきているのではないでしょうか。
ただ「仕事に行き、帰って、酒を飲んで寝る」のように同じルーティンの中で生きていては、自分が真に何をやりたいのかを考えることもないでしょう。
こうして、ただ「なんとなく過ごしていく日々が続いてしまう」のではないでしょうか。
それでは、一体何のために生きているのかなど考えることも無縁になってしまいます。
ホームズの思考法はこれと全く逆のこと。
どんな物事も「そういうもの」として捉えるのではなく、好奇心を持って世界を捉えているのです。
それは感情のまま動くのではなく、理性を働かせること。
2. ホームズが最も重視する〈理性〉とは?
では、ホームズの指す〈理性〉とは何のことでしょう。
それは単に論理的であったり、科学的思考のことだけではありません。
本能のままに、なんとなく小腹が空いたから食べものをつまみ、
なんとなくネットを見てしまい、
なんとなくテレビを見る。
そういうような、自分が判断したわけでもない情報を取り入れる時間を減らすこと、能動的に考えることを〈理性〉というのです。
自分が何をしたいのか考えずに、なんとなくやってしまうことを減らすこと。
それが〈マインドフル〉に生きることの重要な点なのです。
マインドフルでなければ、「自分が今何をしたいのか」も「何をしたくないのか」にも気がつくことがなく過ごしてしまうのです。
では実際にマインドフルネスに生きようとすると、瞑想だったり神秘性がどうこうといったり、少しだけ宗教色のある本ばかり。
そうではなく、物事を一つひとつ「それってどういうこと?」と立ち止まって考えてみる。
それだけで、流されることなく自分の人生を生きることができるのではないでしょうか。
フォローやスキありがとうございます。 応援が励みになります!