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12月1日 鉄の生産、中国は日本の○倍?

視野を広げたい、が、どうしても自分が携わっている仕事中心になってしまう…
そんな問題意識をお持ちの方に、その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。普段の仕事や興味の範囲を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。

 →部分は、頭の体操する上での自分に対する質問例、です。



日本鉄鋼連盟が1958(昭和33)年に制定した「鉄の記念日」。

1857(安政4)年のこの日、南部藩士・大島高任が日本で初めて高炉による製鉄に成功したことに因んでいます。

2019年の日本の粗鋼生産量は1億トンを割り減少しています。
そんな日本の世界におけるシェアですが、新聞などで分かっているつもりでしたが、改めて見ると、中国は圧倒的なんですね。2019年の粗鋼生産量は9.9億トンと日本のほぼ10倍。世界全体の53%を占めます。そして2位はインド(1.1億トン)。日本は3位となります。

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ただ、日本のメーカーは軽量で強度の強い「ハイテン」と言われる分野で強みがありますので単純な比較はできません。
2018年になりますが、メーカー別ランキングはこちら。

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中国の存在が大きいことがよくわかります。
実は、「鉄は産業の米」などと呼ばれていた時代もあり、国(経済産業省)が需要予測を四半期ごとに取りまとめて発表しています。
2021年第2四半期鋼材需要見通し」が最新でして、直近の状況が分かります。

それによると、感染症の影響で、2020年第1四半期には、対前年比3割減となりましたが、その後は持ち直し、21年第2四半期にはコロナ前の2019年を超えるまで回復しています。

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どのような産業で鉄が使われているか、という統計もあります。

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これを見ると、最も多いのが、建築、次に自動車、土木、産業機械ということが分かります。

→上流である鉄鉱石、石炭は寡占化が進み、中国勢の台頭で価格交渉も立場が弱く、下流である自動車を初めとしたユーザー側では、技術力をつけた中国やインドの鋼材を購入する動きもあり、どこに成長、差別化を求めていくかが課題の業界であったが、直近の鉄鋼各社の決算は好調である。鉄鋼各社のどのような取り組みがあったのだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。





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