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My favorites of 2020

早いものでもう2021年の12分の1が過ぎようとしている。正月休みに書こうと思っていた記事が、今年の正月は何もする気になれなくて、次の休みの日に、いや次の休みの日には、と先延ばししてたら、ずるずると今頃に。遅ればせながら、昨年に続き、2020年の振り返り(下記大晦日のツイート)を詳しく。


1.Song…「裸の心」(あいみょん)

・2020年はエンタメ業界にとって大変な一年だった訳で、アーティストの活動も制限され、予定通り様々な楽曲が世に出ることが難しい年でもあった。そんな中、ドラマ主題歌として毎週耳にし、大ヒットアルバムにも収録された、あいみょんにしては珍しいどストレートのバラードが心に響いた。イントロのピアノからグッときて、22年ぶりに一人暮らしとなった我が身にはAメロの歌詞が沁み込んで来て、サビのこれでもかの王道的な訴えとメロディ。楽曲自体ももちろん素晴らしいが、7月の日比谷野音の無観客ライブや年末のMステや紅白での生パフォーマンスはホント素晴らしかった。

・次点:「あなた」(宮本浩次)…エレカシ、ソロも含め初めてオリコン1位を獲得した、カバーアルバム「ROMANCE」のトップを飾る、我々の年代には懐かしい、1973年の小坂明子さんの大ヒット曲のカバー。2018、2019と2年続けてロッキンの生エレカシに涙したが、2020は、ミヤジの囁くようなファルセットにやられた。

2.Album…「HELP EVER HURT NEVER」(藤井風)

・2020年の音楽界の最大の衝撃は、やっぱこの藤井風のデビューかと。皆が言うように、ホント、宇多田ヒカル以来の才能&インパクトだった。コロナがなかったら、多くのライブでその圧倒的なパフォーマンスが披露され、メディアに取り上げられ、時代の寵児となっていただろう。ただ、このアルバムを聴くだけでも、その才能の釘付けになる。あっ、年明けの関ジャム見て後付けで選んだのではないよ。一応、昨年の6月にはハマってたので。

「何なんw」「もうええわ」とかふざけたタイトルとは裏腹なオシャレなR&Bナンバーに、物凄い複雑なコードを駆使した「優しさ」、そして、ラストの何ともノスタルジックながら前向きな気分になる「帰ろう」。文句なしに数十年に1枚の名盤。

あと、何と言っても実家の喫茶店で中学1年生の時から投稿しているピアノ弾き語り動画。全部遡って見たが、いやぁ凄いセンスとピアノの腕前。

・次点:「strobo」(Vaundy)…藤井風に負けず劣らずの才能。自分は「東京ラブストーリー」主題歌の「灯火」からハマってこのアルバムを聴いたのだが、「東京フラッシュ」、「不可幸力」、「napori」等、二十歳とは思えぬ大人の音楽♪

3.Live…「山下達郎」(TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING 2020/7/30配信)

・コロナで軒並みライブやフェスが中止となった代わりに、各アーティストの配信ライブが盛んに行われた年だった。その先陣を切ったのが、達郎さんのこのストリーミングライブだった。過去のライブ映像の配信だったが、とにかく音質にこだわり、自分もこんなに音の良い音楽を聴いたのは初めてと驚くほど。特に、伝説の2017年氣志團万博での「ハイティーン・ブギ」、「SPARKLE」、「BOMBER」、「恋のブギ・ウギ・トレイン」、「さよなら夏の日」、1986年のライブでの「プラスティック・ラブ」、もう最高だった。死ぬまでにやることリストに、「達郎さんの生ライブに参戦する」が加わった。

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・次点:「サカナクション」(SAKANAQUARIUM 光 ONLINE 2020/8/16)…サカナクションは緊急事態宣言が出されてから、Youtubeで毎週のように過去のライブ映像を無償で配信していた。それを見て今まで以上に好きになっていたので、このオンラインライブは速攻で申し込んだ。こちらも高音質、過去ライブ映像で予習してたので、全20曲口ずさめた。あー、ライブ行きたい。

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4.Book…「銀河鉄道の父」(門井慶喜)

・宮沢賢治の父・政次郎から見た賢治の物語。「お前は、父でありすぎる」政次郎の父・喜助の言葉だ。厳格であろうとするが、我が子のためならと甘やかす。類稀な才能を持つが自由気ままな生活を送る賢治、自分が父親だとしたら、どうするだろう。いやぁ、賢治の父でなくて良かった。賢治の作品を知ることはあっても、その家族のことは全く知らなかった。この本を読んだ後、今一度「雨ニモマケズ」の詩を読むのがおすすめ。ホント心に沁みる。親子とは?家族とは? 全世界の父親にこの本を読んでほしい。

・次点:「罪の声」(塩田武士)…公開された映画を見たいと思い、まず原作を読もうと思って。グリコ・森永事件の脅迫電話に子どもの声が使われたことをすっかり忘れていた。関西が舞台だったこともあるが、やはり犯人から終息宣言が送られた日(1985/8/12)に日航ジャンボ機墜落事故が起きて、関心が一気にそっちへ行ったので、記憶から消えてしまったのか。子どもの声が使われたのは事実で、その子のその後の人生を思うと胸が締め付けられる。

5.Drama…「コタキ兄弟と四苦八苦」(テレ東)

・さすがの野木脚本、本当によく練られたストーリー。ひょんなことから「レンタルおやじ」を生業とすることになった兄・古舘と弟・滝藤と近所の喫茶店店員さっちゃん・芳根の三人が、毎回苦しむ人々を助けながら、全12話を通じてその三人の関係が明かされる。もう、伏線の回収がたまらない。コロナの不安や我が家の春の改変が迫る状況で、毎回ほっこりするドラマだった。 Creepy Nutsのオープニングとスタレビのエンディングも良かったなぁ。

・次点:「ノースライト」(NHK)…年末に見たので記憶に物凄く残っているドラマ。ご存知、一昨年大ヒットした横山秀夫原作の小説のドラマ化。自分は原作を読み損ねていたので、僅か2話だったが先の読めないドキドキ感を終始堪能した。刑事でも探偵でもない建築士が謎を解いて行くという珍しいストーリー。西島秀俊は「物静かだが凄い情熱を奥に秘めた」役をやらせたらピカイチだなぁ。

6.Movie…「ラ・ラ・ランド」(アマプラ視聴)

・結局、2020年は一度も映画館へ行かなかった。ただ、その代わり、Amazon Prime Videoで、何十本と映画を見た。その中で、GWにハマって5回も見てしまったのが「ラ・ラ・ランド」。訳あって、昨年4月から妻と離れて暮らすようになったので、もう、この物語のせつなさが身に染みて。

(以下、ネタバレ注意)特に、別々の人生を歩んでいた二人が、セバスチャンの店で再会するあの場面、セバスチャンがステージの上でピアノを弾き始める時の一瞬の間(ま)、ここで毎回涙が溢れてくる。年末にキーボードを買って久々に鍵盤を弾き始めたのも、GW以来ずっと心の中で鳴り響いている「ミアとセバスチャンのテーマ」を弾いてみたいと思ったからかも。

それと、俵万智の昨年出版された歌集の中のこの歌が好き。

別れ来し 男たちとの人生の「もし」どれも良し 我が「ラ・ラ・ランド」

選ばなかった人生に思いを馳せる映画だったなぁ。

・次点:「恋妻家宮本」(アマプラ視聴)…これも一人になったからこそ、グッときた映画だったか。自分も阿部ちゃん演じた宮本同様、妻に対し上手く愛情表現が出来ない人間だということと、妻役が我が妻に少し似ている天海祐希だったので、妙に感情移入してしまった。

7.Sports…「リヴァプールプレミア制覇!」

・一昨年はチャンピオンズリーグを制した我がリヴァプールだったが、プレミアリーグは勝ち点97を挙げながらも、首位マンCと僅か勝ち点1差の2位で終わる。そして始まった19-20シーズン、開幕から好調を維持し、コロナの中断期間があったものの、2位マンCに勝ち点23点差の圧倒的な強さで優勝。プレミアになって初の30年ぶりのリーグ制覇。長かった。いやぁ、ホント長かった。ファンになって約15年、CL出場権すら得られぬ7位辺りをうろついてた時もあった。ジェラード、トーレス、スアレスがいても成しえなかったのだ。よく、mixiのリヴァプールサポーターのコミュニティで、皆さんの愚痴にうなずいてた日々が懐かしい。

やはり、2015年10月にクロップ監督を招いたのが大きかった。5年かけて実を結んだ。当初のゲーゲンプレスだけでなく、今やかなりポゼッションも出来るチームに成熟し、戦術の幅も広がった。しばらく黄金時代は続くだろう...

と思いきや、今季20-21シーズンは、躍進の原動力であったファンダイクに、ゴメス、マティプとCBに怪我人が続出、先週は代わりに務めてたファビーニョまでも。1/31現在、首位マンCに7ポイント差の4位。冬の移籍市場でCB獲れることと控えに甘んじている南野の奮起を期待して、後半戦の巻き返しを祈ろう。

・次点:「中村憲剛(川崎フロンターレ)選手引退」…自分が今までサッカーを生で見て、一番上手いと思った選手はケンゴだった。あの時、国立で見たケンゴのプレーは一生忘れない。お疲れ様でした。


8.Event…「次男大学入学!」

・次男が4月から大学生となり、埼玉県飯能市で一人暮らしを始めた。残念ながら、コロナで入学式もなく、授業もオンライン授業のため、6月位までこちらにいたが。しかし、2020年に入学した1年生は、ホントかわいそうだ。授業だけでなく、新しい友との出会い、サークル活動等で見聞を広げる機会すら奪われた。うちは、無理矢理一人暮らしをさせたが、せっかく都会の大学に入学したのに引っ越さず、田舎でオンライン授業を受けている学生も多いと聞く。

でも、逆に、オンライン授業なので誰とも会わずにアパートの部屋にずっと一人でいるので、鬱になる学生もいると。学校へも行けず、バイトも出来ず、友達も作りようがない状況だ。次男も心配だが、もともと独りが好きな引きこもり小僧なので大丈夫か。せめて、サークル活動も始まって、好きな音楽仲間が出来そうなサークルに入れればなぁ。コロナの早期の収束を祈るしかない。次男にバラ色のキャンパスライフを味わわせてあげて。

・次点:「22年ぶりの一人暮らし」…次男の大学入学に合わせ、妻が東京の会社に転職。浦和の妻の実家から都心の大学に通っていた長男と二人で、浦和に部屋を借りて住むことに。吾、足利市に一人取り残される。夫婦は空気のようなものだと言うが、いなくなって初めて空気以上の替え難い存在だと気付く。あぁ、遅かったなぁ。

コロナもあって、大変な一年だった。2021年もまだまだ苦労も多そうだが、自ら笑って過ごそう🎵

#2020 #エッセイ

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