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ウサギノヴィッチ、それなりのピンチ(ウサギノヴィッチ)

 どうも、ウサギノヴィッチです。
 
 僕はあんまり暗い作家は読まないし、解釈に困る作家も読まない。
 と、言うより読めないし、今回のレビューもなかなか頭の中で苦労しながら文章にしようとしている。
 
 フリオ・コルタサル
 
 ラテンアメリカ文学では有名な作家である。本をよく読む人なら聞いたことある名前であるだろう。
 彼の本は二三冊は読んだが、ストンと納得する小説は数少なくて、何だかボヤかされて終わってしまう作品が多い。だから、頭の悪い僕は、「えっ? どういうこと?」と混乱してしまう。
 
 今回読んだのは、『秘密の武器』と言う作品だ。
 はっきりしない文章で、人間関係もぼんやりしたところのある話だった。あらすじも上手く書けない。たぶん、現時点でのUSA・MAP史上の難解な作品と言って良いだろう。主人公がいて、その主人公がガールフレンドの過去の恐怖体験を炙り出す。みたいな話だ。
 今、頭の中で文章を考えているから、イマイチエモーショナルな文章が出てこない。とにかく、幻想文学とはこんな感じだ! って言うのを突きつけられた感じがする。
 僕が知っている幻想文学は、内田百閒だ。彼の作品も「えっ? どういうこと?」というのに陥る。
 
 分析してみると、文章は読めているけど、頭の中でイマジネーションが追いついていないのだと思う。だから、小説の中で起きていることは認識しつつも、情報を上手く捌けていないで、次から次へとさらに起こることを処理出来ずに溜まってしまい、最終的には文字を読んでいるだけになってしまうだろう。
作品の世界観に上手く馴染めていないと言うこともできる。
 つまり、僕は具体性のある物語が好きなのかもしれない。
 具体性。
 この場合で言い換えるのなら、テーマがはっきりとしたものと言えるだろう。
 結局、根がエンタメ好きなのか、エンタメ思考なのかは分からないが、「何がどうしてどうなった」と言うのが単純明快になっていると僕は読みやすい。
 ただ、ここで幻想文学とか抽象的な話が苦手であるということを理由に、敵前逃亡みたいなことはなるべくならしたくはない。もっと、勉強して、話についていけるようになりたいと思っている。
 
 この読書レビューの作家は選んでリストアップをしている。もうこれくらいでやめよう、と思っていたら何人か増えたりしている。
 たぶん、今までやったの作家(ナンバガと漫画を抜かして)四十人近くにはなると思う。
 また、コルタサルのような幻想文学の作家は出てくるので、そこではもう少し感想というか、喋れるようにはなりたいと思っている。
 それでもやっぱり人には向き不向きと言うものがあることは理解もしているので、また次回もこうなってしまう可能性も考えている。
 
 ラテンアメリカ文学は非常に奥深いと思うし、文章がはっきりしていても、それが示す言葉の意味がはっきりしないときがある。それが、僕の頭がを狂わせる。もっと僕が落ち着いて読めばいいのかもしれないし、入門編の作家から読めばいいのかもしれない。
 世界には色々な小説があることをまざまざと知らされた短編だった。

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