見出し画像

人の心の中にしか残らないもの、だからこそ何よりも貴重なもの

村上春樹『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』を読んでいます。

旅行というものはいいものだなと、そういうときにあらためて思う。人の心の中にしか残らないもの、だからこそ何よりも貴重なものを、旅は僕らに与えてくれる。そのときには気づかなくても、あとでそれと知ることになるものを。もしそうでなかったら、いったい誰が旅行なんかするだろう? (p.122)


旅の中で得られる"思い出"は、数値化もされませんし、SNSでバズることもありませんし、たくさんの人に共有されることもありません。

旅先で見たり、聞いたり、味わったり、触ったり、嗅いだりした時にうまれる心のふるえは、その人の中にのみ残っていて、ふとした瞬間によみがえってきます。

noteをやっているとどうしても「スキ」や「フォロワー」の数といった目に見えるもの、数字を気にしてしまいます。でも、それはたいして重要ではなくて(うれしいですが)、もっと貴重なものが別にあります。

可視化も共有もイイネもされない、「心の中にしか残らないもの」をどれだけ蓄積できるかが、充実した人生を送るための鍵になります。

目に見える成功ばかりを追うのではなく、目には見えない幸福に気づき、味わうこと。
SNSやビジネス的なマインドに毒されてると難しいですね。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?