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【日記】3月23日〜3月29日

3月23日
日常に生きる
月に一度の棚卸し。穏やかな静かな日。
N.E.R.Dを聴く。「ワンダフル・プレイス」という楽曲がたまらなく好きだ。

3月24日
日常に生きる
4日ぶりとは思えない日。例年ならば目の回るような火曜日になるはず。

ヒガシノメーコさんからイラストが届く。29日のイベント会場で掲示するための作品である。

今回のコロナ禍が始まった頃、ライヴハウスへ行く機会が数回あった。まだライヴが延期になったり中止になる前のことだ。
どのライヴハウスも入口ドアを開けると真っ先に目に入ってきたのが除菌用のスプレーや消毒液だった。スプレーがただドン!と置かれているハコもあれば、感染予防を呼びかける文章を添えて設置するハコもあった。

非現実や非日常を求めてイベントに来てくださるお客様が会場でまず目にするものが、無愛想に置かれた除菌スプレーやお堅い文章なのはあんまりだと思った。どうしても不安になるし、嫌な気持ちになるかもしれない。
そこで、お客様の不安を少しでも軽くしつつ、しっかりと感染予防のために除菌グッズの使用を呼びかける方法はないだろうか?と自分なりに考えて、ふと思い付いたのがメーコさんのイラストを掲示する、ということだった。

素晴らしいイラストを制作していただき、あとは当日掲示するのみ。開催への準備は全て整った。

3月25日
日常に生きる
ニットの整理、廃棄作業で静かな日。コロナウィルスさえなければ素晴らしい春の天気だ。

夕方、ニュース速報で東京都内での感染者数が前日とは比べものにならないくらいに増加していることを知る。そして20時から始まった都知事の記者会見を見て、29日のイベント開催を中止することに決めた。こんな状況になってしまっては誰もイベントを心から楽しむことなど出来ないし、そもそも開催すること自体があまりにも危険だ。

中止を決断してすぐにライヴハウス、出演バンドの方々など、関係各所の方々へ連絡を入れる。確認が取れたので、中止についての発表を行う。
今回のイベントがこのような形で中止になるとは思わなかった。5年やってきてイベントが開催中止になること自体が初めての経験である。
悔しい気持ちはもちろんある。が、近い将来に今回の出演バンド、そして同じ会場で改めて開催すると改めて決意する。とにかく今は我慢するのみ。

3月26日
日常に生きる。心なしか時間の進みが遅い。

夕方、ヒガシノメーコさんにお会いしてイラストの原画をいただく。本当に素敵なイラストなので、もし宜しければ引き取らせてくださいとお願いしたところ快諾していただいた。
メーコさんと色々と話をしていたら何だか救われるような気持ちになり、思わず饒舌になってしまった。ありがとうございました。

帰宅すると昼間に自分が住むマンションで非常に悲しい出来事があったとのこと。命について深く考える。

3月27日
日常に生きる
本来ならば給料日直後・年度末・春満開で超多忙になるはずの3月最終金曜日。が、外出自粛の影響で休業する店舗もあって非常に静かな日となる。聞こえてくるのは不安な話ばかり。

来月、1993年のYMO東京ドームライヴのブルーレイが発売されると知る。ライヴアルバムもブルーレイとセットになって再発売されるとのこと。しかも音源は新しくリミックスされるらしい。楽しみだけど、無事に発売されるかは微妙なところか。

3月28日
外出自粛の土曜日。
YMOをアナログ盤で聴く。レコードで音楽を聴く時に一番好きなのはレコード針が溝をトレースしている音を聴くこと、だったりする。小西康陽さんが言っていたようにその音にはα波のようなものがあると思う。

3月29日
外出自粛の日曜日にして誕生日。
朝、窓の外を見ると雪が降っている。時間が過ぎると辺り一面が銀世界になっていた。

レコードを聴きながら誕生日プレゼントにいただいた本を読む。ある作家さんが毎日午後3時に起こった出来事をイラストと短い文章で綴った本。帯の文章を読んだだけで「こういう本が読みたかった!」と感激して、夢中で読む。良い本に出会った時の高揚感を久しぶりに味わう。
家にあるレコードをあれこれ聴きつつのんびりと本を読むのはやはり幸せな時間である。

夜は再結成ナンバーガールの野音ライヴを見る。

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