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「美意識」を磨こう!「美」を磨くことで得られる恩恵とは?

実家に帰省してゆっくりしているりょーやんです☺️

今日仕事納めの人はお疲れ様でした〜💐💐

ここから年始までゆっくりと英気を養いたいですね😌🍀


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


風景。絵画。料理。装飾。

いつの世も、人々は「美しいもの」を追求してきました。

私たちは、なぜか、美しいものに惹かれてしまう。

それは、人間の本能や性なのかもしれません。

ただ、人類が進化していくために、人間が成長していくためには、おそらく「美の追求」が必要になってくるのは事実なのでしょう。

そのことが、個人の成功例、上級者の思考、天才が育つ条件などの様々な事例から見て取ることができるのです。

現代はあまりに合理性を求めすぎる社会になってしまっています。

何せ情報量が多すぎる。

そうなると、これから先も、如何に効率的に情報を取得していくかに思考が偏らざるを得ず、どんどん合理性を追求してしまうでしょう。

しかし、合理性を考える「左脳」だけではなく、自分の直感や感性に頼るような「右脳」的な思考がなければ、実は、人間は本来の力は発揮されないのです。

その直感や感性を磨くことができるのが「美意識」と言えるでしょう。

今回は、

「なぜ『美意識』を磨く必要があるのか」
「美と人の成長の関係は」
「美と人の脳の関係」
「『美意識』を磨くにはどうするか」

そんなことをテーマに、お伝えしていきます。

純粋な好奇心を働かせて、ワクワクしながら読んでもらえると有難いです。

是非、最後までご覧ください。


天才が生まれる3つの条件

数学や文学というものは、特に「美しさ」が要求されます。

よく「美しい数式」といった表現が使われますし、美しい言葉や物語でなければ人の心を打つ作品はなかなかつくれないからです。

そして、数々の天才が生まれた土地めぐると、ある共通点があることに気付かされます。

以下の3つの条件です。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

一、美の存在
二、跪く心
三、精神性を尊ぶ風土

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

例えば、数学の大天才ラマヌジャン

彼は、数学者たちが何十年とかけて証明するような数式を、毎朝半ダース新しい定理として大学に持ち込んだといいます。

その彼の数式は、圧倒的に美しいのに、必然性がまるで分からないものが多い。

そんな大天才はどのような環境で育ったのか。

彼は、雑踏や喧騒溢れるインドで育っていますが、彼が生まれ育った土地は、まるで別世界のような場所なのです。

恐ろしく美しい寺院の数々。

それは、まるで、「ラマヌジャンの数式のような美しさ」なのだそう。

一体どこからそれだけの数式の発想が生まれてくるのかという人々の疑問に対し、彼は言います。

「夢の中で女神ナーマギリが教えてくれる」と。

他にも、400万人にも人口規模が満たないアイルランドの事例もある。

小さな人口規模であるはずなのに、ハミルトンという数学の天才、ジョナサン・スウィフト、オスカー・ワイルド、ウィリアム・ウェイツなどの文学の天才も多く輩出しています。

アイルランドは、エメラルドの島と言われたほどの緑と、雄大で幻想的な自然美があるのです。

そして、インドにもアイルランドにも共通しているのは、「跪く心」。

これが第二の条件です。

ヒンドゥー教やキリスト教など、宗教的に強く神に跪く習慣があったということ。

これは、幕末や明治時代など、世界で活躍する数々の人材を輩出していた日本も同じ。

当時の日本は、武士道精神をもっていおり、神道のように万物に神が宿るという自然に対する厳かな態度があったのです。

最後に第三の条件である「精神性を尊ぶ風土」。

これは役に立たないことをも尊ぶ風土のこと。

文学、芸術、宗教など、金銭や世俗的なものに対して直接役に立たないことを重んじる精神性が、天才が生まれるためには必要なのです。

そう考えると、合理性のみを追求することが、如何に危険なことであるか、危機的なことであるかが分かると思います。


「美」を求め始める組織

情報化社会になる中、どの企業や組織も合理性を求めているのかと問われれば、そうではない。

むしろ、革新的な企業や、成長し続ける組織であるほど、「美」を追求しているのです。

例えば、iPhone、Macなどを開発しているApple。

アンドロイドなどのスマートフォンは数々あるのに、なぜApple社の開発した商品は、人々の心を掴んで離さないのでしょうか。

その1つの理由が、デザイン性、つまり「美しいから」という理由なのではないでしょうか。

スティーブジョブズが、自身が納得するデザイン性を追究するために、妥協を許さず、数々の社員を解雇するような人物であったことは有名でしょう。

彼は、東洋の思想を取り入れ、マインドフルネスなど、自身の感性を磨くことを行っていたこともよく知られていることです。

そして、デザインやアート、感性を担うジョブスが去ってから、Appleはビジョンを失って迷走し始めているという話もあります。

これは日本企業でもそうです。

例えばユニクロ。

ユニクロの柳井社長は、自身が大きな権力を持つトップとして経営を仕切りながら、

アートの側面については、クリエイティブディレクターのジョン・ジェイ氏やデザイナーの佐藤可士和氏を重用し、経営のクリエイティブ面について、大きく権限委譲しています。

さらに時代を遡れば、織田信長や豊臣秀吉が、「詫び茶」の完成者である千利休を、現代で言えば、クリエイティブディレクターとして起用していた節が見られるのです。

敵国の武将や僧侶たちに、美的センス溢れる文化や道具、空間を見せつけることによって圧倒するというエピソードは、歴史を振り返れば様々見つけることができるでしょう。

現代では、真の意味で人々を幸せにし、希望ある未来を築くような「美しいビジョン」をもっている企業でなければ、人々は心からついてきません。

多くの企業経営者は、コンサルタントではなく、デザイナーやクリエイターを相談相手として起用しているという事実。

それは、合理性に傾倒しすぎると、コンプライアンス違反のリスクが高まるという理由故のものでもある。

合理性を求めすぎれば、人の気持ちや感性をおざなりにしてしまうから。

「哲学」や「誇り」という美意識が、リーダーを務める人には必要なのです。


美意識と脳科学

物事の上級者になればなるほど、美意識や美的感覚を頼りにするようにするという話があります。

例えば、陶芸鑑賞の上級者が、入選作品に対し、

「入選したことは立派だと思うけれど、自分は好きではない」

と言う事例がある。

上級者同士では、

「この分析は、理論的にもこれでいいし、どこかが間違っているわけではないけれど、何だか美しくないなぁ!

といった会話が為されることはそう珍しくはありません。

将棋に関する「美意識」について、羽生善治氏はこの述べています。

美しい手を指す、美しさを目指すことが、結果として正しい手を指すことにつながると思う。正しい手を指すためにどうするかではなく、美しい手を指すことを目指せば、正しい手になるだろうと考えています。このアプローチのほうが早いような気がします。

『捨てる力』羽生善治

このようなことは、脳科学上でも説明することができるのです。

脳には、判断や計画、戦略を考えるような「実行機能」を担う前頭前野があります。

そして、人が「美しい」と感じたときには、前頭葉の一部にある「内側眼窩前頭皮質」と呼ばれる領域で、血液量が増加することが確認されているのです。

情報にふれたときの人間の感情や身体反応が、脳の前頭前野に影響を与え、情報の「良い・悪い」の判断を助け、意思決定の効率を高めるという仮説もあるのです。

つまり、

「意思決定をするためには、感情を排し、理性的に行うべきだ」

という考えは間違いである可能性が高くなってくるということなのです。


美意識を磨くには

「美意識」をもつことの大切さをここまで伝えてきました。

ここからは、「美意識」を磨くにはどうすればよいのかという観点をまとめていきます。

以下の3つです。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

❶絵画を見る
❷哲学に親しむ
❸文学を読む

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢


❶絵画を見る

美術館などに通い、絵画に親しむという方法です。

アートを見ることによって、医師の診断能力が5割近くも上昇したことが調査によって分かっています。

アートのそのままの美しさを感じるもよし。
アートについての知見を広げ、より細部を観る視点を養うもよし。

上級者であればあるほど細部に気付くことができる。

その気付きの力は他の分野に派生するでしょう。


❷哲学に親しむ

オックスフォードやケンブリッジなど、欧州のエリート養成校では、「哲学」を通した「美意識の育成」が重視されていることは、意外に知られている話です。

哲学という「人としてどう生きるのか」という「美しい生き方」の土台があるならば、物事を考え、発想していく中身も、全て美しいものになっていくはず。

かつて、武士道という美しい感性をもってして、戦時中であろうと、日本だけに限らず世界の為に貢献した日本人が多数いたことが、歴史を学ぶほどよく分かります。

誇り高く、美しく生きる。

そのために、様々な心を養うような「考え方」を学べる本や人からの教えを得ることが大事になってきます。


❸文学を読む

文学は、人の感受性を養う上でも大切だと言われています。

繊細で、それでいて厳選された言葉で表現される人間の内面の動き。

そのような文学を読んでいると感性を研ぎ澄まされる感覚になります。

筆者自身も、今まで50以上の詩を研究し、詩の構造や思想、言葉の選択を学んでいく中で、自分の中で美的センスが磨かれていった感覚が多分にある。

文字に抵抗がない人は、本や言葉を手に取ってみるとよいかもしれません。


まとめ

美意識を磨くために共通していることは、その道の一流に触れ続けるということも1つの方法だと思います。

筆者は、授業を上達させるために、全国津々浦々の一流の授業者の授業を見て、「よい」と思ったものは自分で再現するということをひたすら続けてきました。

おそらく1000以上の授業を観たり、やってみたりしてきたと思います。

すると、段々、「真似」をしなくても、一流の美的感覚が内在するようになります。

自分で授業をつくるようになっても、

「なんか違うな」
「なんかしっくりこない」

理想との乖離に対して違和感を覚えるようになっていきました。

そのようにして美意識を磨くという方法もあると思います。

毎日が忙しく、やらなくてはならないことが多数ある現代の中だからこそ、合理性だけではなく、自分自身の感覚や感性を磨く時間を大事にしていきたいですね。


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(2023.12.25~12.31)

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【火曜日】
宇宙人がつくった会社 異次元の発想から生まれたサービスとは?
【水曜日】
身体こそが最大の資産!若い内から実践すべき健康法7選(一部有料)
【木曜日】
褒めるの真髄とは?コーチング発のアグノレッジメント10選
【金曜日】
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【土曜日】
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