突然、無性に食べたくなるものがある。

帰省中にどうしても食べたくなって、思わず購入したこの和菓子。

「御座候」は「ござそうろう」と読む。昔の人々が「～にて、ござそうろう」なんて言っていたのを思い出させるネーミング。

ホームページには、回転焼との説明があるけど、実家ではその姿が太鼓に見えるから、「太鼓まんじゅう」と勝手に改名して呼んでいる。

今回は「赤あん」と「白あん」の2種を購入。どちらも粒あんで、中にぎっしりと詰まっている。私はこしあんより粒あんが好みなので、このあずきの粒々が嬉しい。口の中でも、はじけるような気がする。１つを持って食べるのだけど、意外と重く、一瞬、最後まで食べられるかなあ・・なんて思うのだが、全くの杞憂に終わる。

あっという間に、テンポよく食べられてしまうのだ！

小豆の持つ優しい甘さ、素朴な味が心をほっこりさせ、おなかにも全然、もたれない。和菓子の持つヘルシーさも感じる。

私は、「赤あん」「白あん」共に好きなのだが、今回は「白あん」がより好きになった。ホームページによると、「白あん」はインゲン豆の一種、てぼう豆を使っていて食物繊維も豊富なのだとか。「美食家の予防薬」とも呼ばれているらしく、なかなか奥が深い。

そしてこのパッケージ。地味だけど、印象に残る。一目見て御座候だとわかる上に、風情もあって、また買いたいなあ・・・と、つい思ってしまう。おまけに、1つが税込み95円というお手頃価格は、やっぱりお得に感じる。

食べたら小豆パワーのおかげで、「じゃあ、また頑張ろうっか」と思わせてくれる御座候。洋菓子もいいけど、とりわけ和菓子は、日本に生きた昔の人々の生きざまや想いが、現在にもつながっている。そんな歴史的な一面も強く感じるのは、私だけだろうか。

・・・と、いろいろ思っていても、やっぱり、御座候は無性に食べたくなるのだ。

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