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土曜日。シナモンロール。古本。

おかかおにぎりが食べたいんだけど、コンビニで最近見かけないよね。もうこれは、家でご飯にかつお節ぶっかけて、お醬油かけて、食べるしかないよね。

先日、足の指がしもやけになってるのが発覚。やだー。毎年恒例なんだけどさ。(今年は暖冬ぽいから大丈夫かなと油断してた)かゆい。いたい。


先週末。朝起きると、あまりにも良いお天気なので、外に飛び出したくなった。強風なんてなんのその。子どもは風の子。スキップしながら(噓)、日暮里に行ってきたよ。今、日暮里・谷根千エリアがブームです、私の中だけで。

「Succession」でシナモンロールを買うこと。google mapで空想お散歩中に、偶然見つけた古本屋さんに行くこと。我ながら、完璧なプランよ。他は行き当たりばったり、臨機応変に。私はプラプラするのが大の苦手なので、ある程度は計画がないと動けない。でも、プラプラしながら気になったお店とかにふらふら入りたい。憧れと現実の狭間でわがままに生きてます。

日暮里に到着。古本屋さんはまだ空いてない時間だったので、先に「Succession」へ。てくてく。地図を読み間違えて、反対方向に200mほど進んでしまい、慌ててUターン。「Succession」は2、3年前から、ずっと行きたかった焼き菓子/パン屋さん。隠れ家的なお店、って言ったら隠れ家じゃなくなっちゃうけど、住宅地のど真ん中にあるいわゆる、隠れ家的なお店。(結局、言ったー)佇まいに癒される。入店して、匂いに癒される。しあわせ。クロワッサン、チャバタ、キッシュからサブレ、フィナンシェ、バターサンドまで。目移りが止まらない。でも、シナモンロールを買いにきたので、その任務をちゃんと全うすることにした。母へのお土産にはプレーンケイク。(ケーキとか、ケークとかじゃなくて、ケイクってしたところに私の心は射貫かれた)夏はフィンランド風のシナモンロールが出るみたいなので、また行こ。

シナモンと生地の比率がちょうどいい。
まるっこいフォルムらぶです♡
プレーンケイクは逆向きに配置したかもね。

「Succession」の紙袋を持ってほくほくしながら、古本屋さんに向かう途中、素敵なギャラリーを見かける。「ギャラリー七面坂途中」。ふらりと入ってみる。美術館は1人で行ったことあるけれど、街にあるギャラリーに入るのは初めて。緊張。大人の階段登る、ってこんな感じ?インスピレーションをたくさんもらったので、出展者さんにお手紙を書いてみた。

ワンワン。

はい。今度こそ、古本屋さんへ。まずは「boogooz」。小さな古書店。200~400円の文庫本が店外に並んでいる。数年前まで古本に興味ゼロだったのに、最近は色褪せた背表紙が愛おしく思えてきた。村上春樹の「1973年のピンボール」、ヘミングウェイの「老人と海」、寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」を購入。800円。店内は食、デザイン系、音楽、雑学、様々なジャンルの本が所狭しと並んでた。落ち着く。

「1973年のピンボール」は昨年読んだ「風の歌を聴け」の続編だし、「老人と海」は小学生の頃に読んでみたら、その当時の私にはチンプンカンプンだったからリベンジしたかったし、「書を捨て町へ出よう」は私が大尊敬する人が好きだと言っていた寺山修司の作品ということもあって、ずっと読みたいと思ってたし…すごく良いタイミングで、欲しかったものが手に入り、大満足。

グレーとブルー。
(その日、たまたまブルーシャツの上にグレーのセーターを着てたので、
勝手に嬉しくなっちゃった。
お揃いだね。)


よし。お次は「古書鮫の歯」。お、なんだこのお店、と立ち止まる人は多くても、中まで入る人はなかなかいない。ただ者ではない感じがプンプンしてくる外観。何事にも身構えてしまう私。ちょっぴりドキドキしながら、入店。足を踏み入れた瞬間、古い木と古い本が絶妙に混ざり合った匂いが鼻をくすぐった。あ、おばあちゃん家の匂いみたい。緊張が一気に緩む。

競馬の実況中継(多分)が流れる店内。どんなジャンルの本があるのか把握しきれないほど、いっぱいとにかくいっぱい本、本、本。洋書もちょこちょこ。お店の奥で、スポーツ関連のコーナーを見つける。野球の本にどうしても手が伸びてしまう。奥田英朗の「野球の国」、手束仁の「プロ野球『背番号』雑学読本 なぜエースナンバーは『18』なのか」を買うことにする。700円。紀行文や雑学本は、ごろごろしながらなーんにも考えずに楽しめるから、定期的に欲する。ストックしたくなる。2024年、プロ野球の知識を増やす1年にしたい。生き字引になりたい。最近はオープン戦の試合速報をネットでほそぼそと眺める日々。

本の世界へ。


風と日差しで目がシバシバしつつ(花粉症っていう言葉は私の辞書にないのでとりあえず無視ね)、ほかほかと満たされた心で家路に着いた。

角を曲がれば、新しい出会い。ここ面白そう、え、あれなんだろ?きりがない。寄り道ばっかり。どこの道に迷い込んでも、素敵な出会い。心の声に従って彷徨っているうちに、自分を取り戻させてくれる街。日暮里。谷根千エリア。住みたい。




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