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祖国を離れ新たな挑戦へ「成功への第一歩は目の前の道に全力を注ぐこと」

「もし何かを成し遂げたいなら、不平不満を言わず、まずは目の前にあることに全力で取り組むこと」。そんな話に通じると思ったのが、今回インタビューをした海外の一人の男性です。現在、彼は英語の講師をしながら新しいビジネスを模索しています。最初の頃こそ低い評価をつけられたこともあった彼が、どのように人気講師として活躍するまでになっていったのか、彼が今後どんな道を目指してるのかについてインタビューしてみました。

住む地域と国が変わった幼少期

まずは、彼の子ども時代から聞いてみましょう。

「子ども時代は、それなりに楽しかったと思う。5歳の時、引っ越しをして、その後9歳で住んでいた国を離れ、両親とともに別の国に引っ越した。そこからはこれまでとはまったく違う生活になった。

中学、高校入学時はとても成績が良く、勉強も楽しかった。でも、16歳の頃に仲良くなった友達の影響もあり、だんだん学生生活が変わってきた。煙草を吸ったり、彼女とデートしたり。退学になりかけたこともある。16歳でそれをやるのは早すぎたと思う。でも、夢中だった。一方で、サッカーにも夢中になった。一緒のチームに活躍する友達がいて、彼は僕らの希望だったんだ。彼にはいつも励まされたよ。でも、あるとき問題があり、彼は国を去った。そして僕は一人この国に残った。

高校の時、僕は家庭の経済的な問題からレストランでバイトを始めた。バイトが終わって家に帰ると夜11時頃だった。そこから映画を見て午前2時頃に寝る生活をしていたよ。常におなかが空いていたことからバイト先で勝手に食事をしたことがある。また、何度もバイトに遅刻したこともあって、ついには解雇されたんだ」

初めからうまくいったわけではない

彼が英語の講師を始めたのは18歳の時。なぜ数ある職業の中から英語講師を選んだのでしょうか?

「レストランの仕事を解雇され、仕事がないと生活できない。どうしようか考えた時に思いついたのが英語を教える仕事だった。幸いなことに、僕は幼い頃から英語を習っていて英語が得意だった。16歳のときには、ほぼ英語を習得していたからね。もちろんまだまだ英語への探求は続いているけどね」

彼は英語を教える仕事に就き、2年前からオンライン英会話で講師として働き始めました。今は、人気講師の一人として活躍している彼も、最初からうまくいったわけではなかったようです。

「最初は、英語を教えるのが得意とは言えなかったと思う。生徒の中には3とか4の評価をつける人もいた。最初の評価は4.83だった。でも、僕はそれに対して文句を言うつもりはない。僕は、不平を言う人が嫌いなんだ。僕は学校に通うバス代すら出すのが難しいときがあった。そんなとき、昔の友達の中には「車を買いたいけど買えない」と文句を言う人もいた。その時に学んだんだ。人は、人生に何があっても文句を言うものだと。たとえ立派な車や家を持っていても、不満を漏らす人はいるだろうね。

今はこの仕事に夢中だよ。毎日たくさんの生徒に英語を教えている。そのおかげで英語を教えるのもうまくなったし、いろんな国の人と知り合うこともできた。もちろん評価が低かった時はがっかりするけど、何を改善すべきか考えて次に生かすようにしている。

僕は、僕自身が経済的な問題で苦労したからお金の大切さをよくわかっている。だからお金を払って英語の勉強をしている生徒たちのことを尊敬している。僕のレッスンを受けた生徒には、全力で向き合う。彼らが僕のレッスンを気に入ってくれたら嬉しいよ」

人気講師で教えるのが楽しいとはいえ、気分が乗らない時やモチベーションが下がることもあるのでは?

「モチベーションが下がったことは一度もない。レギュラー生徒は知っているけど、僕はすごく静かな音で音楽をかけているんだ。音楽を聴いているととても気分がよくて、気分が高揚してくる。だからレッスンでモチベーションが下がることはないよ」


苦労して自分を育ててくれた両親をサポートしたい

彼は一人っ子だといいます。彼の家族は彼についてどのように考えているのでしょうか?

「両親は、僕のことを働き者だと思っているだろうね。僕には、兄弟がいない。両親は、経済的な問題を抱えているから、僕は彼らを助けたいんだ。そのために一生懸命働いているよ。12月2日以降、休みを取っていないから、両親は僕のことをとても心配しているんだ。1日12時間働くのはさすがに働きすぎだって。もっと働く時間を短くしてもいいんじゃないかと思っている。

実際のところ、この仕事を始めてからかなり仕事に注力してきたと思う。僕はある意味、完璧主義者だと思う。仕事に集中するあまり、友達や彼女からの誘いがあっても、レッスンの予約があれば断ってきた。そのため友達や彼女が僕の元から去った。10代の頃は友達や女の子に夢中になった時期もあったけど、今は自分の人生にフォーカスしたいんだ。3日前には、親戚のお葬式があったけれど、会社のシステム上の問題でレッスンを休むことができなかった。そのため仕事が終わってから駆けつけたよ」

自分のことに集中できる時間が最高に幸せ

彼は、今度まとまった休みを取るそうです。どんな休日を過ごす予定なのでしょうか?

「4月になったら5日間休みを取るつもりだよ。休みの日は、何もしない。自宅のベッドの上にいて、ピザを注文したり、見たかった映画を見たり。僕は内向的だから、1人でいることが好きなんだ。自分自身のことに集中できる。これまで一人でいて退屈に感じたことは一度もない。もちろん友達とも遊ぶことはあるよ。4月末に友達と市外へ出かける予定なんだ。とてもたのしみにしてる」

彼は、いろんな国の生徒たちに英語を教えることが本当に楽しいといいます。その一方で、この先も同じ仕事を続けるのではなく、現在は起業に向けての準備をしているといいます。

「本当は、今年アメリカの大学に入学するつもりだった。10校から合格通知をもらった。でも、ここにとどまることにした。この国でやりたいことがあるんだ。今年1年お金を節約して、次の計画の準備をしている。働く時間は、今後は少しずつ減らしていく予定だよ。収入は減るけど、一番大事なのは時間なんだ。今年1年でどれだけできるか挑戦してみる」

常に自分にとってベストな道を模索している

最後に、彼は祖国について話してくれました。

「いろんな理由があって、生まれた国を離れることになった。時々、国に帰ることはあるけど、今はそこに住もうとは思わない。いつかいろんなことが変わって、より豊かで住みやすい国になったら戻りたい。そのためにはどんなことでもするつもりだよ。もしも自分がここから去ることになっても、僕の国の歴史を覚えておいてほしい。本当は、とても奥深く美しい国なんだ」

彼は、以前、俳優をしていたとき、インタビューを2回受けたことがあると話してくれました。彼がこれから先、俳優の道を目指すのか、それとも起業して新しいビジネスを始めるのか、別の国に行き大学に進学するのかは、まだわかりません。

これまで彼の人生は、平たんだとは言えないものだったかもしれません。しかし、彼はいろんな制約がある中で常にベストの道を模索し、実行してきました。これから先も、同じようにいろんな方法を試しながら、常に彼にとってベストな道を進んでいくでしょう。

また機会があったら、彼のこれまでの人生やこれから先の計画について聞いてみたいと思います。気になる人は、ぜひフォローして待っていてくださいね。










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