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人生について...少し話をしませんか。

人生について…
違うようで似ている、
あなたと私の、人生について…
今から、少し話をしてみませんか…?

 

…勿論、いつものように、
スマホ画面をスライドしながら、
内容を読み飛ばし、たまに…
写真の前で少し止まるような、
そんな感じでも構いませんので…

心地よいソファーに包まれて
コーヒーを片手に、そうやって
気楽に互いの話に耳を傾ける
昔からの友人のように…

あなたと私、二人で、
私たちの人生について、

…少し話をしてみませんか

あなたが好きなあのドラマのように
笑ったり、泣いたり、感動したり…
そうやって感情を揺さぶる激しさは
ないかもしれませんが…

白い泡がゆっくり弾くコーヒーのような
癒される何かはないかもしれませんが…

…それどころか、少し違和感を感じたり、
心のどこかでずっと押しやってきた何かを、
二度と眺めたくなかった何かを突きつけられ、
不快感と苛立ちを覚えるかもしれませんが…

何事も、真剣に話し合う二人の友人のように…


未来の予定など気にすることなく、
今ここで話をするためだけに、
そうやって…互いに向き合って…
話をしてみませんか?

とてつもなく大きな木の下で、
気持ちいい朝の日差しとそよ風に
揺れている葉っぱの光を感じながら…
言葉にはできない、忘れていた
あの懐かしさの中で、一緒に座って、

...少し話をしてみませんか?

「否定されるかもしれない」
「ただ頷いているだけかもしれない」


そういう心配や不安に悩まされることなく、
まるで赤ん坊を観察するかのように、
語られる話に自分が出来る全ての注意を
払って見守るかのように…
あなたの人生の話を...

数々の出来事と喜怒哀楽を、
そしてそこから学んできた全てを…
それで…思わず一緒に笑ったり、
泣いたり、怒ったりする、その話を…

「良い」「悪い」と言わずに、
否定したり、無闇に共感することなく、
それで何の意図も何の目的もなく、

語られるその話を、
ただ…ありのまま傾聴し、
言葉と、言葉ではないその全てを
感じ取るように、

あなたに対する記憶やイメージを全て忘れ、
それで、話をしているのはあなたではなく…
まるで自分自身であるかのように…

そうやって…互いに向き合って…
少し話をしてみませんか?

…人生とは何でしょうか。

それは朝九時から夕方六時まで仕事に出かけ、家に帰ること。それで、次の仕事までの間、疲れを癒したり、何かの娯楽を楽しんだりする、その日常のことでしょうか?

生計のために何かのスキルを習得し、宣伝をし、競争に勝ち抜き、それからは決まりきった日常から安心感を感じ、それを継続させるために日々悩み、苦しむことが人生でしょうか?

そして経済的余裕ができれば、精神的余裕を求め、気高い社会貢献やボランティアに専念すること。それで、自分の信念や価値観が間違っていないことを何度も、正当化し続け、それをまわりに、子どもに何気に自慢し続けること。

無数の目標を作り出し、それを達成するために頑張り、それで、自分を認めてくれる誰か、花まると共に、喜んでくれる誰かを期待しながら生きていくこと。

毎日自ら作り上げた葛藤と苦しみを、持ち帰って相手を憎み、ストレスを発散し、そして次の朝には何もなかったかのように誰かと出会うこと…それが、人生でしょうか。

もし、そうではないもの、
その全てを否定すれば...

そのとき初めて...
本当の人生というものが、
言葉では伝えることのできない何かが、

ゴールや最後の目標にではなく、
まさにその否定と同時に...
最初に現れるのでしょうか?

... 私には分かりません。

ですが、人生とは...もしかしたら...
それらとは全く違う何かかもしれません。

また、この全ての話を、
何年も同じ話をしている、
私のちっぽけな信念や価値観とは、
全く無関係な何かかもしれません。

それで... もしかしたら、
これまで正しいと思ってきたことは、
何もかも間違っていたかもしれません。


...ですので...
 
人生について…

違うようで似ている、
あなたと私の、人生について…
今から、少し話をしてみませんか…?

最後にあるゴールや結論ではばく、
最初が、常に最後である...
私たちの話を…。

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