読書の原点

子どものころ、親とか周りの大人たちから、”本読んだら頭良くなるよ。”と言うセリフ聞いたこと、言われたこと一度はあるのではないだろうか。

たまに魚嫌いな子どもに”魚食べたら頭良くなるよ”っていうセリフも聞きますが、私はつい最近までこの言葉の意味があまりよく分からなかった。

小学生の頃には読書感想文というものが夏休みの宿題で必ずだされ、私はどう書いていいのか分からなかった。
長い文章を読むことが好きじゃなかったし、それに対する感想も作文用紙に書くほど出てこなかった。
もちろん、夏休みの最終日まで先延ばしにしていた。
そんな私を見かねて、母親が感想文を書いてくれたことがあった。
そして、その感想文が文集?みたいな全校生徒が読むようなものに載ってしまうという、ことになったときには、焦った。

その後も特に本を読むことに興味を持つことなんてなかったし、1年に一冊読むか読まないかというレベルであった。



今から5年程前、仕事関係で知り合った異性が私に興味を示してくれている。という話を聞いた。
連絡先を知り、3ヶ月程、毎日のように連絡を取り合っていた。
ただその3ヶ月の間に、会うということはなく、私は”なぜ毎日メールするんだろう、何の意味があるの?”と思い、”嫌ならメールしなくていいよ”的なことを送ったのだ。

そのあとは、今まで通り毎日メールする関係には戻ることもなく、いつもの日常に戻っていった。

ただ、自分も気になっていた相手だっただけに、自分がなんてことをしたんだ!、こんなことでなくなるものだったのか!と悲しくなった。

それからしばらくは毎日落ち込み、後悔していた。
何をしても楽しくないと感じていた時に、自分と同じような、ハッピーエンドではない、切ない結末の本でも読んでみよう!思う存分、その気分に浸ろう!と思い立って本を探した。
長い小説じゃ、最後まで読めないのは目に見えていたから、短編集を探した。

検索ワードは 切ない 短編集  だったろうか。

そこで出てきた本をメモして本屋へ行き、パラパラ中を見て、これなら読めそうというのを買ってひたすら読んだ。
1週間に一冊のペースで読んでいた。



ここから、私の本好きな生活が始まったのである。後編につづく、、、


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