国民の多くが生活苦を感じると、生活苦を訴えようと何かを攻撃したくなります。
多くの場合は政権に対しての抗議活動になりますが、政権側も無策でデモを野放しにすることはありません。

大規模なデモにテロリストが紛れ込んでいるとして、武力弾圧することもあります。
しかし、武力弾圧すると内政も不可能になり、政権が倒れる事もあります。

政権側としては、自分たちの権力を維持したいので、武力弾圧以外の方法を選択しなければなりません。
国民の不満を上手に政権から逃がすため、全く関係ない隣国や組織などを悪者にしたプロパガンダを行います。

ドル建て国債の支払いが困難になって国家破産の寸前。
原因は「隣国が我が国の資源を奪っている」から、戦争で解決しようとしたり。

内政が失敗して発生した大飢饉、外国政府から食料を奪われた結果だ、と政権側がプロパガンダにします。
真実は違っていても、プロパガンダが成功すると、多くの国民は偽物の情報を信じます。

世界の近年の歴史を見ると、生活苦の憎悪を関係のないものに結びつけて攻撃するプロパガンダ、数多くあります。
あとから真実を知ったとしても、そのプロパガンダを信じ続ける人も出てきます。

国民を偽の情報で動かすために、マスメディアが大きな役割をしています。
だから、クーデターが発生するとマスメディアを占領しようとするのです。

こんな話を書きたくなったのも、芸能人の不祥事とは何なのかと思ったからです。
そもそも、芸能人に法律以上の倫理を求めていて、その倫理から外れた場合にメディアスクラムの攻撃をしてよいのかと思うのです。

明らかに人権侵害だと思います。
そして、メディアスクラムを行っているマスメディア、国民の憎悪を煽っているように思えてきたのです。

国民の憎悪、恐ろしい力を持っていますが、扱ったマスメディアそのものも傷つける諸刃の刃なのかなと私は感じています。
結果的にマスメディアが消えちゃった、なんて事にならないでほしいです。

芸能ニュースって、毎日何度も取り上げなければならない話題なのでしょうか。
マスメディアは民主主義を支えるための大きな役割があるはずなのに、大事な使命を忘れて暴走している気がします。

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