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バックグラウンドの罠

Dear:文章を書く人=本を読む人

最近、書店に行きましたか?

情報を鵜呑みにしがちな人は、発信者のプロフィール(経歴や能力、実績)やバックグラウンド(生活環境、生い立ち)から入る傾向にあります。

「人」にフォーカスしすぎると、思考が停止します。「あの人が言っていたから間違いない!」とそのまま誰かに話すのは危険です。聞いた人の行動は、言った人の責任なのです。

「なんでこんな事したの?」「店長が言ったからです。」が世の常ですから。

思考停止からの脱却策として、

今日は、書店の歩き方について。

わたしは、書店に入る前にAirPodsを外します。入口すぐの新作本、雑誌をひと通り確認します。人気のジャンル、作家、芸能人を把握します。

それから書店全体を歩きます。どんな人が何の本を手に取っているのかを見ると、その人の思考が見えます。年齢、雰囲気と本の好みを知ると、文章を書くときに届けたい人がイメージしやすいからです。

その間に、目で見て気になった本は秒速で手に取ります。数行読んでピンときたら買います。誰が書いたのかは知らないままです。

参考書やコミックなど、すべての場所を通ります。静かな場所では、本の声を聴く感覚です。芸術、絵本はメッセージが強いので、好みの感覚を養うのにおすすめの場所です。

情報の選択基準は、自分の中にあるほうが安全です。わたしは、レビューを書くための本はamazonで買います。しかし、いつもランキングやレビュー、レコメンドだけで本を買うと、読み始めの感覚から他人任せになります。

誰かに会う前に「あの人はどんな人?」と聞いてまわったり、Facebookを見に行くのと同じです。その情報バイアスは、自分の信用感覚をにぶらせてしまいます。

以前、上司から「元あの会社で、この新ブランドを立ち上げ&成功させた人と紹介して。」と指示を受けました。

これだけで、誰もが彼を信用しました。これさえあれば、契約も簡単に決まり、あらゆる人気ランキング1位でした。しかし彼は多数女性からの内部告発により追放され、転職先でも別の不祥事を起こしました。

ちなみにここで「どこの会社の誰?」と考えるのはゴシップ思考です。WEB記事の読み過ぎは、まとめサイト沼です。書籍で浄化しましょう。

わたしの本紹介も、わたしの主観経由です。

実際に「本を読んで、何を考えて、どう行動しているのか」を知りたくて、amazonレビューは読みに行きます。

意図せず流れてくる大量の情報に疲れていませんか。知らぬうちに思考が奪われていきます。

本を読み続けると文脈から本質が理解できるようになりますが、その前に自分の感覚だけで本を選ぶと、そのスピードは上がります。

感覚で選ばれた人の手に本が渡ると、本にあったかさが吹き込まれます。その先の行動を誰かに伝えると、輝くエネルギーでさらにその本が届くとわたしは信じています。

本たちが書店で待っています。ぜひお越しくださいませ。

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