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2023.7月(10冊ログ)

毎月、読んだ本から「10冊」紹介しています。

1. #プロデュースの基本

この世のすべては結局プロデュースなんじゃないかと思っている。仕事にまつわる創造や人材育成、プロモーションはもちろん、子育ても、自分の目標達成も、人生設計そのものも。

70歳を超えて現役、名音楽プロデューサー木崎賢治さんが伝えるプロデュースの基本は、人生をかけて得たことが惜しみなく書かれていた。それは誰にでもできることじゃないけど、この目線で1つでも行動を変えると見える世界がもう1つ生まれる。その目の前の仕事や判断や伝え方考え方を「プロデュースするつもり」の言動にしてみると、格段におもしろいことに気づく。

2. #闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由

「女は、どっかで頑張る人が多い」一条ゆかりさんの言葉。「女は」って表現をされて全くイヤな気持ちがしないのは、誇りを持って、それを勲章だと思っていることがわかるから。

自分の人生を肯定するために選択を進めて行き、自分で決める覚悟がすごい。孤独を知ってて、付き合い方を模索した結果今がある。結局、自分だけが自分を裏切らないでいることが、精神安定剤になる気がする。

3.#さみしい夜にはペンを持て

「書く」ことは自分との対話。『さみしい夜にはペンを持て』を読んだ。自分がなぜずっと書いているのか、と思っていたことに整理がついた。

“すべての文章はその時点での答え”だと書いてあって。これがもうすべて。自分の中から答えを探す作業。正解を探すのではない、自分の答えにたどり着くことに意味がある。自分の頭の中に入っている言葉が行き先を見つけるし、言葉にならなかった考えにピッタリの言葉が見つかった。読めてよかった。助けてもらった。

4. #はーばーらいと #吉本ばなな

ん?告発なの?え、歴史なの、未来なの、どこの世界の話なの?いや、本当にあるんだよね、きっとこの場所。吉本ばななさんが描く残酷な世界は、言葉がうつくしいからこそ、氷のようだった。冷えた。

わたしの好きなシーンも、人が人を救う決定的な瞬間でした。ささやかに見えるその場面には、大きな覚悟があったと想います。

わたしも想いました。
「よくがんばったよ、ほんとうに。」
「百回告白してきて、最後の最後は親友宣言とは。」

5.#ちいさなちいさな王様

ファンタジーと哲学はいつも隣り合わせ。いや、どちらの中にもそれぞれ存在している。いろんな姿をして現れる哲学者たちの世界がファンタジーなのかもしれない。

南ドイツ新聞に連載されていたものをまとめ、長きにわたって愛されてきたドイツのベストセラー小説。挿絵も映画のワンシーンのように美しく、会えたらたくさん聞いてみたいことがある王様だった。今見えているものが現実じゃなくて、夢に見えているものが現実だったらと考えて眠るようになった。

6. #おしゃべりな部屋

片づけコンサルタント近野麻理恵さんの実際の片づけ術と共に、どんなストーリーが生まれるのか、物語になっている。モノを捨てることも、残すことも自分が幸せになる選択。かわいい挿絵とともにとても読みやすい。

モノが家に来た時からどんな扱いをしてきたかで、そのモノの性格が変わる気がした。そう、実際に片付ける人だけでなく、モノたちの気持ちもたくさん書かれている。モノを手放していくという事は、もう自分には合わなくなってしまった波動を手放していく事かもしれない。

7.#人生がときめく片付けの魔法

片づけコンサルタント近野麻理恵さんのメソッド本。片付けの動機付け、方法、収納メソッドまで書かれている。こんまりさんという愛称で親しまれる彼女の本。整理整頓されている家に住んでいると思っている私が、久しぶりに読みたくなって手に取った。

そう、モノは私たちを幸せにするためにそこに居てくれる。もう役目が終わったら手放してあげることも愛情である。ときめく、ときめかない、の基準を明確にし、つい手放す判断がしづらいものの特徴を思い起こして断捨離が進む味方になった。

8.#人生がときめく片付けの魔法2

続編も読む。1には書かれていなかったイラスト入りの小物の畳み方がすごくわかりやすかった。一度は映像で見たことがあっても、実際にやろうとおもうとわからなくなるのでありがたい。

何をすると失敗してしまうのか、どんなところで躓いてしまうのか?がわかる。そして何より、クローゼットの中のものを出して畳む行為。一度ちゃんと触ってあげることで気づくことも多い。少しずつその場の空気が軽くなっていく感覚の意味がわかった。

9.#次元上昇する魔法の言葉111

“今、できることはたったひとつ。言葉を変えるだけ”として、「言葉の力=言霊」を上手に使っていく鍵がここにある。言葉をポジティブに変え、意識もポジティブに変わり、現実もポジティブに変わりるための言葉たち。

どこから読むというのではなく、ふとひらいたページが自分のヒントになる本。言葉とともに思考の解説が書いてある。どの言葉をとっても、誰もが人生の中で一度は考えることだと思う。その時に引き起こされる感情を味わってから解説を読むと、思考転換ができる。そして実際の声に出せば言霊になる。

10. #いつかの森

広告、書籍、パッケージへのイラストレーションを多数手掛けてきた平澤まりこさんの初の本格的な作品集。「朝」「まどろみ」「月夜」「夢」の4章で描版画74点、そして立体作品である「陶彫画」7点が掲載されている。

テーマと共に詩が書かれ、そこから絵が展開してく、想像を楽しむ作りになっている。全体的にとにかく神秘的。動物と風景が書かれているものが何かの描写というより、見える人には見える、行きたい人には行ける世界だと思った。

やわらかく、やさしい、でも強い。儚いけど、確かにそこに存在する祈りだと思った。

おわり。
今月も読んでくださってありがとうございました。来月も書きますので良かったら遊びに来てください。

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