年下彼と紫リボンの物語。
高校の文化祭で「リボン交換」なるものがあった。
それは
予め配られた紫のリボンを好きな相手と交換するというもの。
勿論、異性、同性は問わずに。
当時から年上の人が好みだった私は
学年が1つ下の子から告られても何とも思わなかった。
「ありがとう、でも気持ちには答えられない」と伝えた。
だけど彼は度々私の前に現れて
ラジカセを肩に担ぎ、友達を従えて、
通り過ぎる時は手を挙げて敬礼
挨拶をするのだ。
「全く・・・そんな顔しないでよ、声大きい、恥ずかしい・・」
というのが本音。