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授乳中の母親が運動すると、子供に有益なホルモンが伝わる

授乳中の母親が運動すると、母乳中のアディポネクチンが増加するようだ、というノルウェー科学技術大学からの研究報告。

研究チームは、生後 6 ~ 12 週の正期産児を完全母乳で育てている母親20名を対象に、ランダムな順番で、次の3つの介入を実施した。(1) 中強度の継続トレーニング (MICT)、(2) 高強度のインターバル トレーニング (HIIT) )、および (3) トレーニングなし (REST)。運動前後に母乳を採取し、アディポネクチンを測定した。

その結果、アディポネクチン濃度は、運動前のサンプルの 4.6 μg/L からHIIT の終了 1 時間後に5.6 μg/L まで増加した。この変化は、REST でのこれら 2 つの時点間の変化よりも 0.9 μg/L 大きかった ( p = 0.025)。アディポネクチン濃度には他に統計的に有意な変化はみられなかった。

「HIIT は運動後に母乳中のアディポネクチン濃度を急激に増加させる可能性があります。運動による母乳アディポネクチン濃度の上昇が乳児期の成長と代謝に与える影響については、さらなる研究で明らかにされるべきです」と研究チームは結論付けている。

出典は『Frontiers in Nutrition


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