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高齢者の座位時間を減らす介入は血圧を改善する

高齢者の座って過ごす時間を1日30分以上減らす健康コーチング介入によって、血圧の有意な改善が見られるようだ、という米国カイザー・パーマネンテからのランダム化対照試験の結果報告。

この研究は、60歳から89歳のカイザー・パーマネンテ・ワシントンの会員283人を対象にランダムに2群に振り分けて行われ、結果は2024年3月27日に『JAMAネットワーク・オープン』誌に公開された。

高齢者は、起きている時間の65%から80%を座って過ごすことが多いが、座って過ごす時間が多いと心疾患や糖尿病などの健康リスクと関連があることが先行研究で示唆されている。

研究によると、日中の座る時間を減らすことで、最高血圧が平均で約3.5mmHg低下し、これは身体活動の増加に関する研究で見られる4mmHgの減少や、体重減少の研究で見られる3mmHgの減少と同等の効果であった。

介入群の人々は、卓上スタンディングデスク、活動量計、そして6ヶ月間にわたる10回の健康コーチングセッションを受け、座って過ごす時間を減らすための目標を設定した。対照群の人々も健康コーチングに参加したが、その目標は立つことや活動を増やすことに関連しない健康分野に焦点を当てていた。

COVID-19パンデミックの制限のため、ほとんどの健康コーチングセッションは遠隔で行われたが、多くの参加者は仮想セッションのみでも座るパターンを改善することができた。

出典は『JAMA Network Open


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