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1 アダルトチャイルド、その窓を覗く~きっかけ

 高校生の時に父のアルコール依存の相談で母とカウンセラーのもとへ通ってから、「機能不全家族」「アダルトチャイルド(以下AC)」という単語に幾度となく触れてきた。私はカウンセラーに「機能不全家族で育った子はあなたのようではないのよ。どうしたらあなたのようになるのか先生に教えて頂戴」と言われて、ずっと私だけは違うと思ってきた。

 父はおかしな宗教にはまって女性問題を起こして破門されたかもしれない。酒におぼれたかもしれない。最後は酒のせいで妄想がひどくて孤独死したかもしれない。母は共依存だったかもしれない。姉に過干渉だったかもしれない。浄水器におかしなくらいはまったかもしれない。姉も発達障害だったかもしれない、空気が読めな過ぎて不登校だったかもしれない。不倫してうつ病になって所属していた劇団を破壊してかもしれない。不倫相手に嫌がらせをしたかもしれない、何より介護が必要になった母を見捨て、私を見捨て、最後まで私と母を避けていたかもしれない。

 でも、私は優しくて不器用な父に溺愛されてきたし、母は私を信じて放任したけど、しっかり見ていてくれてさみしい思いはなかったし、何より尊敬しているし、子供のころから姉のやっていることを真似したり、友達のように過ごしたりしていい家族だと思っていた。なので私の成育歴を人に話すとみんな驚くのだ。そして驚くみんなに私が驚くのだ。

 今回、母の死からの手に余る姉への怒りや恨みに悩んでいた時に友達に対する共依存からの決別や「だらしない夫じゃなくて依存症でした」という漫画に出会って、「そうそう」「それそれ」「わかるわかる」ということがあまりにも多く、私はもしかしたらACなのでは?いや、ACも何もかも陸つながりで行ったり来たりをするものなのでは?という疑問が頭をもたげた。

 育児をする中で、怒りがうまくコントロールできなくて自己嫌悪したり、ママ友の強引な誘いを断れなかったり、見捨てられると思ったらすがっていたり、すごく自信のある私を持っていて人に出会うのが大好きな私と、臆病で怖くて誰にも会いたくない私が行ったり来たりするのだ。

 今まで否認していたけれど、私はACなのかもしれない。いやそれほどでもないかもしれない。でも少しまとめて見れないだろうかと思って、今回、「アダルトチルドレン癒しのワークブック 本当の自分を取り戻す16の方法」を買ってみた。実際にここに記録として自分のワークを書いていこうと思う。


今でも私はACの時もあればACじゃない時もあるような気がしている。

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