♯2幼少期の記憶

小さい頃は祖父母の家によく遊びに行っていた。
小学生になると母親が仕事をはじめたため、さらに祖父母の家にいることが
多くなった。祖父母の家には犬がいたので犬が大好きだった私は何も苦痛に
思わずむしろ祖父母の家が大好きだった。
1つ上の従兄弟には大人の見えないところで、実はいじめられていたけど
それが嫌だったくらい。

小学生になり7つ離れた妹ができる。
妹ができ嬉しかった、すごく可愛がった。
でもこの頃からなんとなく両親の喧嘩を目にすること、父親の借金返済に
関しての電話が自宅にかかってくることを知ることになる。

誰からの電話かわからない、出ると
「お父さんはいますか」と聞かれる。最初は変わっていたけど
「いません」と言って切る事を覚えていく。
電話がかかってきた時は「またきた」と思いながら段々と
慣れていく自分に気がつく。

母親から父親の借金があること、いくらあるのか聞いても
詳細な金額は教えてくれないが結構な額があることを知る。
中学生になった私は、部活動に励み土日はジャージ、平日は
スウェット生活。友達と遊びに行く時に新しい服が欲しいと
思ってもなかなか言い出せず、おねだりをすると決まって
「今は無理、ボーナスが出てからね」と欲しい時に服が買えなかった。
この経験が後に「自分の欲しいものを欲しい時に買える女になる」
という価値観を形成させる。

                                                                                                        risaco.

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