見出し画像

対話を日常的に続けていて『いいなぁ』と思うことをまとめてみました。

私が個人的に、対話を日常的に続けていて良かったことをまとめてみたいと思います。

ここでの「対話」のイメージは

・評価されない、コントロールされない
・対等な立場でお互いを尊重する
・お互いに関心を示す
・ゆっくりとしたペースで
・話すスペースと、聴くスペースがある

などを浮かべています。


対話をするとどんな感覚になるのか

対話をした後の自分が、深呼吸をしていることにふと気づくことがあります。

ヨギボーのようなビーズソファに深く座って、心底落ち着いた感覚になったこともありました。頭がとっても爽快な感じになったり、ス~っと気が軽くなったりもしました。

エンパワーメントされた感覚になり、少しテンションが上がって終わることもあります。

対話的な場を経た後は、98%以上の確率で、ポジティブで、あたたかな余韻を感じている自分がいます。


実際に何度か心拍数を図ってみた!

(3回分の記録)
開始前 84~86bpm ➡ 対話後 69~75bpm
開始前 74~85bpm ➡ 対話後 70~75bpm
開始前 70~80bpm    ➡ 対話後 67~70bpm
(※オープンダイアローグの「リフレクティングワーク」に参加した際のもの)

ということで、対話の場を経ると、心拍数が毎回下がる自分がいるようです。

ただ、途中の自己紹介の時は、開始前より心拍数が上がって、100になったりもするので、対話を始めた時は緊張が高まり、対話をしているうちに、徐々に心拍数が下がっていく感じです。

なんで心拍数が下がって落ち着いていくのか、不思議です。

交感神経優位から副交感神経優位(腹側迷走神経優位)な状態へ変化するのでしょうか?何か、神経伝達物質もオキシトシンあたりが出ているのでしょうか?一度ちゃんと科学的に調べてみたい気持ちです。


なぜ、対話で、心拍数が下がって落ち着くのか

どうして、心拍数が下がって、深呼吸できるようになるのか、その理由を、話し手、聴き手、対話を見ている立場で思い出してみたいと思います。

(話し手の立場)

・自分の中で抱えていたことを言葉にできて、気持ちが軽くなる、スッキリするなどの感覚がある。

・うなづきや、伝え返しなどで話を受け止めてもらえている感覚が、安心やあたたかい気持ちを生む。

・評価や否定をされないで話せる体験が、思った以上に心身の緊張の緩和になっている。

・リフレクティングなどで、話を受け止められた安心感

・自分にない視点に触れることで、自分の苦しい視点から解放される感覚。

・話している時は、今ここの自分でいられる。他者に話をしている状態が、自問自答的な、予期不安や不安の反芻思考的なものを抑制してくれる。

などが私の経験から浮かびました。対話で体が安心を感じると、いつのまにか深呼吸して、心拍数が下がって落ち着く感じがします。


(聴き手の立場)

・対話の枠組みの中で、他者の話を聴いたり応答することで、どんな話を聴くのか、どう受け止めていけばいいのか、どう応答すればいいのかなどの緊張(不確実性)を強いられつつも、対話が進んでいくと、話の全容や、気持ち、背景が共有されていくことで、その場の不透明性が軽減され、緊張が緩和される体験をしている。

・じっくり聴くスペースがあることで、静かに冷静に聴くことができる。また、聴いている内に自分の中に起こったことを、冷静にとらえることができる。➡メタ認知しやすいスペースや、メタ認知しながら状況を捉えることで、落ち着くことができる。

・聴いている内容が、自分にも重なる部分があり、その話がその場で受け止められていることで、自分も安心を感じる。

・話し終わった人の、安心した表情や、ポジティブな感想を聴いて、自分も安心する。

などでしょうか。

(眺めている立場)

・人と人が穏やかに対話を重ねている様子をみていると、ホッとする。

などでしょうか。


日常でどれくらい対話をしているか

どれくらいの頻度で対話的な場があるといいのでしょうか。毎日あるにこしたことはないと思っています。振り返ると、今年の6月は多忙でストレスも結構感じていたのですが、ほぼ毎日対話的な場があったおかげで乗り越えられた気がします。

どんな対話の場があったのか振り返ってみたいのですが、これは「りすにんぐファーム」のおかげです。対話の凄い点は、参加者としてではなく、対話を提供するファシリテーターとして参加しても、対話的な感覚が味わえることです。

具体的にどんな場があるか興味のある方に説明しますと、水、金、日の夜には対話のグループワーク(りすにんぐファームメンバーズ)に参加しており、そこで参加者として参加したり、ファシリテーターとして参加しています。

偶数月に行っているグループワークもあり、それがあると火曜日と土曜日の夜にも対話の場があります。オープンダイアローグのロールプレイをしたり、リフレクティングをしたり、対話の基本要素や対話実践について対話的に学ぶ場があったりもします。

また、月曜日には対話の練習会を開催したり、木曜日には、対話性をベースにした事業に関する会議を毎週しています。

さらに、オープンダイアローグを参考にした「二人でお話しじっくりききます」というサービスを提供する側におり、その際も対話的な空間が広がります。

と、りすにんぐファームの宣伝になってしまっていますが、とにかく対話的な場が日常にあると助かります。

皆様も、自分に合った対話の場を、日常的に持つことをご提案致します!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?