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「秘密の場所2023夏」4/5:星をどうぞ

紆余曲折を経て、“一行”は星を手に入れた。オオハシに似た鳥が、くれたのだ。そして、“一行”は、あるものを失う・・・


1日1本と思っていたのですが、もう、今日、全部投稿してしまいます。なんだかソワソワして一向に個展の制作が進まないのです。色々並行して進めるのは苦手なタイプです。そんな自分とうまく付き合って行きたいです。

皆さん、お読みくださりあたたかい反応をくださりありがとうございます。

星を手に入れるのが目的だったみたいな書き方になってしまいましたが、そして、星と引き換えに“あるもの”を失ったみたいな書き方になってしまいましたが、そういうわけではありません。そのうちもうちょっとしっくり来る表現に替えるかもしれません。今はひとまず投稿します。

この作品は銀座組のうち最初に制作した作品です。

落ち着いて調べたら、かつてのアカウントにも投稿してありました。

リンク先に埋め込んであるYouTubeの動画がとてもキラキラなので是非ご覧ください。あと、リンク先にけっこう書いたので、こちらでは少しだけにしておきます。・・・とか言いつつ長くなりそうな予感。

会期が7/10~15ということで、思いついたのは熱帯の島での大冒険でした。まずは鳥を描きたくなりました。鳥も、私の好きなモチーフのひとつです。熱帯の鳥を調べ、とりわけ描きたくなったのは、オオハシさんでした。

ちょうど、白黒のもいて、白黒ええよんと似ていると思いました。「色彩のコンポジション」ということで色んな色を使いたい気もして、他の色のオオハシさんと迷いましたが、まずは白黒にしました。そして、背景をカラフルにしました。

8号の円形の木製パネルに描きました。個展で10号の作品も予定しているので、その予行の意味もありました。とはいえ、M30号などもこれまでに描いたことはありますが・・・円形の大きめのは初めてでした。個展は円形の支持体を予定しています。それに慣れようと思いました。

もっと大きな作品は世の中にたくさんありますが、8号は私にしては大きめです。描くことを思いっきり楽しみました。熱帯雨林を想いつつ、ご覧くださる方の益々のご多幸を祈りつつ描きました。

色んな生き物の命がキラキラ輝いているところを想像し、雨がいっぱい降るところも想像し、元気と豊かさを思い描きながら制作しました。みんなそれぞれ、自分の命を精一杯活かして生きている感じです。

「星をどうぞ」は昨年12月の渋谷のグループ展から描き始め、第一号はトナカイさんでした。

オオハシさんで2点目です。色んな生き物が星をくれる絵です。星は、作品の中では希望だったり、幸運だったり、生きていく上で元気が出る何かを象徴しています。

3点目もつくりました。3つつくったら、もうそれはシリーズ化の始まりだと思います。その3は、カニさんが星を持っています。とある湧水から生まれた川で過ごした1日の終わりに、星をくれるのです。お家でのあたたかい時間です。
カニさんは、私のアセンダントが蟹なので、私にとって大事なモチーフですが、永らく描いていなくて、思い切って描きました。熊谷のイタリア料理店ピッチーノ様にて展示中です。

「星をどうぞ」の星は、天然石だったり金箔だったり色々です。
オオハシさんの星は、細川紙(小川町産)に純金の箔(金沢産)を使用しました。制作順としては最新ではありませんが、公開順ではシリーズ最新作となります。また、制作当時は最新でした。

ギャラリー様が昨年12月の渋谷でのグループ展の出展作品にとりわけ関心をお寄せくださり、今回の企画展にお誘いくださったので、昨年の渋谷の作品群からひとつ選び、お礼の意味も込めて制作しました。

当初、作者としては、島での冒険の終わりごろに星をどうぞという感じでつくっていました(自分なりにオチを考えたのです・・・)。
けれど、島に到着した時でも、途中で困っている時でも、あるいは複数回でも、いつでもタイミングはご自由にどうぞ。鑑賞される方それぞれにお話をつくっていただけたら幸いです。

島での冒険が一段落した後、“一行”が失うもの・・・それは島に来るときに乗っていた潜水艇です。そして、“一行”は三日月のような風変わりな船に乗り、新たな旅に出発するのでした。それが、個展(10/14~11/12於参宮橋)の船です。プロモーション用の立体作品はできたのですが、平面作品は鋭意準備中です。制作過程は、マガジンに追加中です。

お打ち合わせ次第では、全然違うのになるかもしれませんが・・・。
だんだん見えてきたら、出展作品を別のマガジンに入れていく予定です。
3つの作品群で構成されています。

今、制作が遅れ気味なので、ひとつひとつ撮影して色々ととのえて紹介するのは難しいかもしれません。できる限りします。個展に出展できなかった作品たちも、そのうち追加していきます。この物語は、2023年の個展でおしまいではなく、これからもつくっていきたいと思っています。

そのうち、言葉のほうもつくりたいです。今は、思い浮かんだ場面を描いているだけで、かなり断片的です。起承転結とか、N型とか、伏線の回収とかは私には難しすぎるので、ストーリーは絵を鑑賞される方々に委ねています。

そんな船の物語のひとつ前の物語。

この夏、一緒に冒険をお楽しみいただけたら幸いです。

会場は東京都中央区銀座 1-22-12 藤和銀座一丁目ビル 6階のほうです(というのも、道をはさんで2つあるのです)。ふなちゅう様のあるビルです。画材や技法、制作過程などに関すること以外のお問い合わせはギャラリー様に直接お願いいたします。そのほうがタイムラグが少ないです。

ありがとうございます。それでは、また。

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