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SM論

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SMに関する個人的思考
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記事一覧

緊縛事故3 --緊縛保険

 こんばんは、乙訓野添です。前回、緊縛保険の話しを書こうと思ったら、非モテの繰り言だけで終わってしまったので、別に書く事にします。  すでにこのnoteでも何度か、緊縛事故の事については書きました。  要するに、習いたての教科書通りの縛り方をしたとかで、相手の女性に負傷を負わせて、そのままバックレた、という話しです。しかも、怪我をしたのは女性の自己責任、といった風潮がまかり通っている、という事でした。自己責任論に関しては、クズ主問題でも出てくるのですが、基本的には被害側に全

モテる者、持たざる者

 ご無沙汰です、乙訓野添です。すっかり春めいた、というか、暑い時は暑い季節に入りました。  XのSM界隈(あえて界隈と言います)では、昨今、クズ主論や搾取従者擁護の論議が盛んです。緊縛事故とそれに対する防止策、というか、事故が起こった時の保障制度(保険)を作ろうなんて画策している人もいて、なんだか凄いなぁ、と思ったり。  しかし、そう思う反面、どうしても違和感といいますか、抵抗感といいますか、相容れない何かを感じていました。最近になって、その正体が分かってきたので、久々のn

主従関係7 --自然発生

 こんばんは、乙訓野添です。風が強いと花粉が多く舞うんですかね、起き抜けからクシャミ連発です。家の中にいたのに。  さて、シリーズ主従関係です。私自身としては、リアルで主従関係というのをやった事がありません。というか、主従関係も様々なスタイル、考え方があって、どれを持って主従関係というのかは、もう定義しにくいと感じています。  そこで、最近あった二つのエピソードから、主従関係がどの様にスタートするのか、考察してみたいと思います。  まず一つ目。これはXでフォローしてきたと

多頭飼い4 --相談女

 こんばんは、乙訓野添です。最近、出会いに対する熱意が減退して気がします。まぁ、毎日、鬱なポスト見てるからかな?  主従関係というのをリサーチする一環で、悩ましい女性の相談に預かる事も多々ありました。最初は、見ず知らずといえどもフォロワーさんなので、親身に相談にのり、厳しい事も言ってたのですが、最後の方はただの情報収集になり、最近は面倒臭くなりました。  どうしてそうなったのかが、今回のテーマです。  多頭で相談してくる女性というのは、基本的に弱者女性です。要するに、好き

主従関係6 --配役と呼び方

 こんにちは、乙訓野添です。悪事がバレると居心地悪いもんですね。まぁ、2〜3日もしたらなれるでしょうけど。  さて、SMカップルを「主従関係」と呼ぶのが一般的になっている昨今ですが、従者と呼ばれるM女性は彼氏を「ご主人様」と呼ぶのが一般的な様です。その他にも、主様とか、飼い主とか、所有者とか、中には帝王なんて呼んでる人もいましたが、まぁ、面倒なんでここでは「ご主人様」で統一します。  気になったのは、Xへのポストなど、文章で書く際は「ご主人様」でも構わないと思うのですが、

目をみはる自己肯定感の低さ

 こんにちは、乙訓野添です。職場でズルしてたのがバレて、ちょっと冷や汗かきました。悪い事は出来んもんですね。  XのSM垢で、ほぼ毎日見かけるのが、実に自己肯定感の低いポストです。やれ自分には価値がないだの、やれ主さまの為になってないだの、よくもまぁ、そこまで自分を嫌いになれるもんだと、驚いてしまいます。お付き合いする相手がいない非モテな男女がそれを言うならともかく、ちゃんとお相手がいててもこれです。そんな、庭の片隅に置いてあるカエルの置物の中に住んでるゲジゲジやナメクジみ

縄モテ

 こんばんは、乙訓野添です。警報級の大雪になるとか。電車が止まるとのことなので、今夜は職場に泊まり込みです。  緊縛というのは、SMでもっともイメージしやすいプレイで、かつ技術と言えます。最近は、性行為としてでなく、芸術性を追求する分化する分野も出来てきているのですが、XをSM垢に改変して暫くしてから、「縄モテ」という言葉を知りました。  これは、「緊縛ができるとモテる」という意味なのですが、当初、それを聞いた時、自分は「?」と感じました。というのも、上にも書いた通り、緊縛

SMの出会い

 こんばんは、乙訓野添です。明日は雪らしいです。バイクの洗車と整備したいんだけどな。  最近、Xの裏垢をSMの情報収集用に変えてから、思う事が色々あります。というのは、皆さん、かなり活発に発信してるという事。そして、フォローの関係を通じて、情報交換が盛んである、という事です。  自分も随分前から、ネットで出会いを探しつ続けていましたが、性的嗜好を発信するという事は、一切してきませんでした。また、ネットを通じて交流を持つという事も、まったくありませんでした。  SMの情報は、

多頭飼い3 --凡ては自分の為に

 こんにちは、乙訓野添です。花粉症の季節が来ました。花粉症さえも責めに使えないかと思う今日この頃です。  さて、多頭飼いです。昨日もその手の話しが来ました。しかも遠距離です。遠くから会いに来てくれるのはうれしいけど、多頭。つか、会う前から多頭やってるって言いますか? もう、怪しからんのを通り越して、バカじゃね?と思いました。  多頭されて悲嘆に暮れてるM女さんが居る一方で、多頭飼いがあまり指弾されない理由を考えてみました。私見ですが、ざっとこんなもんじゃないでしょうか。

主従関係5 --その本質

 おはようございます、乙訓野添です。エンジン掛けっぱなしで、車中泊中です。  これまでSMの世界(最近は界隈という)で言われている「主従関係」というものを、様々考察してきました。その結果、分かったのは、 主従と言うのは、言い換えだった  と言う事でした。要するに、やってる事や付き合い方、はたまた付き合い始めの馴れ初めなと、昔と大差ない。何ら特別な事してる訳でも、特殊な世界観でもない。昔からやってるし、昔もそんな人いたい、何ならSMでなくてもそんな人いるでしょう、と言う結

主従関係4 --やってる事は同じ

 こんばんは、乙訓野添です。今夜4本目です。ガンガン行きます。  さて、SMの中に恋愛ベースと主従ベースがある事をこれまで解説し、かつ主従と恋愛が、結構軋轢を生じてる事もお話ししました。  では、恋愛の人と主従の人で、やっているSMの内容が違うのか。結論から先にいうと、ぱっと見は見分けがつきません。確かに、ちょこっとだけ手首を縛るだけのソフトなのから、おっぱいに鉄串を刺したりする様なハードなのまで、恋愛も主従も、どっちも似たり寄ったりな事をしています。つまり、見た目には見分

主従関係3 --噛み合わない部分

 こんばんわ、乙訓野添です。このシリーズ、何本で構成するか考えずに始めたのですが、頭に浮かんだ事を忘れない内に書き進めます。  「主従関係」そして「主従」における思慕について、前回までに考察しました。当たらずも遠からじだと思っています。ただ、先に「主従関係」の実態を述べる事を試みたのは、その主従という関係で、軋轢が結構起きているのを見かけたからです。  というのも、悩める従者さんが少なからずいたからです。その悩みというのは、 曰く、多頭されてた 曰く、複数を強要された 曰

主従関係2 --思慕の念?

 こんばんは、乙訓野添です。あらかじめ先に言っておきますが、このシリーズは、ストライクゾーンを広くするために始めた考察です。  前回、彼らがいうところの「主従関係」というのは、 主=従を支配する、管理する、自由に使う 従=主に従属したい、管理されたい、主の求めに全幅に応じたい  というもので、「支配する」「従属する」という各々の嗜好がまず先にある、という風に分析しました。一般的なSMの解釈では、「加虐」「被虐」、つまり性感が先頭にくるのですが、彼らの場合は「環境とか条件

主従関係1 --新しい概念?

 こんばんは、乙訓野添です。このnoteは、その時々に感じた事を書き綴っていますが、後で知識がアップデートされた場合は、前のを削除して書き直します。今回は、その初のシリーズです。  去年の暮れくらいから、急にSMがXではどう扱われているのかが気になって、探索する様になりました。そこで目立ったのが「主従」とか「主従関係」、「従者」という言葉でした。いわゆる、昔はM女と言われてたのが従者と呼ばれ、それに対するS男の事は「ご主人様」と呼ばれています  まぁ、ご主人様という言葉自体