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さより
2024年1月25日 21:37
大学に行く途中で、踏切を渡る必要がある。いつもはそれほど待つことなく開くごく普通の踏切である。しかし、今日は私が踏切についたときにはすでにたくさんの人が集まっていた。踏切が全然開いていないのだ。 たぶん電車の遅延の関係だろう、ときどき“開かずの踏切”になるその踏切には一応歩道橋があり、真ん中には自転車を押していくための細いスロープすらある。しかし、かなり急な傾斜であることから、日頃は利用する人
2024年1月21日 21:06
図書館で「三月のライオン」を読んでいると、ばたばたばた、と走る足音と「おかあさん!ねえ!」と大きな声がした。小学校低学年……もしくは幼稚園の年長さんくらいだろうか、小さな男の子が走り回っているようだった。ちら、とそちらを見て、誰もがそうするように、私も手に持った漫画に視線を戻した。 しかし、彼はなかなかの声量でしゃべり続けた。おかあさんもたしなめたりしているのだが、一時的には静かになっても、ま
2024年1月20日 20:38
業務スーパーに行って、レジに並んだ。目の前は二人の息子さんを連れた夫婦で、おにいちゃんの方が会計をしている横から買い物かごを熱心に見つめていた。「買ったよ」と言ってもらったのだろうか、それとも会計が終わったことをわかっているのだろうか、お父さんがお金を払い終えるとお菓子の袋をふたつ引っ張り出し、弟に片方を渡していた。嬉しそうなその笑顔と、きょとんとした顔で受け取っている弟の対比がたまらなくかわ
2024年1月19日 20:22
この家に引っ越してきたとき、家電がなかった。正しくは、トースターとすべてがやんわり凍ってしまう冷蔵庫しかなかった。そののち、段階を踏んで電子レンジが投入され、きちんと冷凍庫と冷蔵部分が分かたれた冷蔵庫がやってきたのだが、その際涙が出んばかりに感動したことを覚えている。特に感動したのは電子レンジで、これさえあれば、すぐ温かいものが食べられるという有難みは冬だったこともあり身に沁みた。 そして今日
2024年1月18日 19:18
朝起きる前の半分覚醒していて、半分夢の中の状態で、実家のチョコチップクッキー入りのワッフルを食べる夢を見た。起きたときには完全にチョコチップの口になっていた。 我が家にチョコチップなどというおしゃれなものも、ワッフルメーカーもないので、近くのスーパーに菓子パンを買いに行った。チョコチップでなければ、とにかくチョコレートの気分だったのだ。しかし、なぜかスーパーの帰り道、私の手の中にあったのはカレ
2024年1月17日 21:21
悪夢を見た。目覚めは最悪だった。カーペットの上でうずくまって頭が覚醒するのを待った。 朝ごはんを食べていたら涙がぽろぽろ零れてきた。昔の辛かったことが夢に触発されて脳内を駆け巡る。乗り越えたなんて嘘で、今でもこれほど涙が出るんだなあ、なんて他人事みたいに考えた。 このままお家で泣くのもありだな、なんて思ったけれど、なんとなく身支度を整えた。YouTubeのおすすめに「テルーの唄」が出てきたの