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この言葉の意味を知ったとき、私の胸が熱くなりました!『のくたーんたたんたんたんたたん』感想

ノクターン。

つまりは幻想曲というものですね。

ピアノの、ショパンの曲が有名だと思います。


ピアノと言うと。

思い出すことがあります。

私は年少の頃に。

ひたすら習い事で、ピアノの練習していた記憶があります。

けれど、腕が一向に上達せずに。

やめてしまいました。

しかし、です。

もし今でも、ピアノを続けていたら。

どうなっていたんだろうと。

そんな事を考えてしまいますね。(遠い目)


というわけで。

本日、ご紹介するライトノベルは、ムラサキアマリ先生の『のくたーんたたんたんたんたたん』(2022年11月刊行)です。

本日は、アクション物となっております。



あらすじをどうぞ

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

応募総数1/2275の頂点!ふざけたタイトルでも最高に面白い第18回新人賞最優秀賞!

「父さんを殺した《亡霊》に復讐するためなら、僕は悪の道を進む――!」
それから五年、緋野ユズリハは裏社会で《死神》と恐れられる都市伝説(ころしや)になった。全ては復讐のために。《亡霊》の手掛かりを掴むためならば友を殺し、担任教師を殺し、その日も少女を一人殺した……ハズだった。
「私は魔女です。悪魔と契約し、決して死なぬ身体となりました」
少女は何度殺そうと立ち上がり、ユズリハに殺され続けた結果「惚れてしまったようです」などと口走り――?
 都市伝説が織りなす愛と殺しと復讐の夜想曲第1番、開演――!

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というわけで。

今回のテーマは、『復讐劇』となっております。



ライトノベルっぽさのある、ダークな復讐劇

この作品。

『亡霊』と呼ばれる人物によって。

父親を殺された少年。

緋野ユズリハの一人称ライトノベルとなっております。

非常に軽いタッチで描かれており。

ダークな復讐劇とは思えない程に。

調和されたものとなっております。

そんな彼がいつものように、依頼のために。

少女を殺したところから、物語が始まります。

なんと、この少女。

『不死身』だったのです。

どんなに殺しても、蘇ってくる少女。

しかし、そんな彼女がユズリハに惚れてしまったようで――!?

というのが、話の大筋となっております。



この作品の面白い所

少年の復讐劇が段々と変化していくところです。

最終的には、未来へと歩む方向になっていくのですが。

それまでの過程が丁寧に描かれていると思いました。

そして、この作品のタイトルにもなっている。

『のくたーんたたんたんたんたたん』という言葉なのですが。

非常に意味のある言葉になっており。

その言葉のおかげで。

ユズリハが未来へと進むものとなっております。

つまるところ、この言葉。

悪ふざけのようでいて。

人によっては。

グッとくる言葉になっている、と。

私は、そう感じました。

あと、テンポ良く読めますよ、この作品は!



この作品の欠点について

設定の雑さが見えるところです。

主人公とヒロインに対して。

とあるキャラクターが暗殺を企てるシーンがあるのですが。

たった4ページほどで、そのキャラクターが退場してしまいます。

それなら。

「別に名前のあるキャラクターで無くて、よかったのでは?」

と、思いました。

また、続刊を思わせる終わり方をしているのですが。

私的には、別に無くても良かったと思います。

まとめますと。

構成の段階での粗が、ちらりほらりと読めてしまう。

そんな作品となっております。


最後に

とはいうものの。

テンポのよい、文章や。

主人公の葛藤。

さらには、ある意味で魅力的(?)なヒロインがそろった、本作です。

読んでいただけると、良かったりもします。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

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