素晴らしいったら、素晴らしいの!『この素晴らしい世界に祝福を!』感想
素晴らしいものといったら、何を連想しますか?
私だったら、100円ショップの物が連想されます。
電子レンジで目玉焼きが作れる商品だったり。
スパゲッティを簡単に茹でる商品だったりと。
それらがお店で、所狭しと並んでいるわけです。
そして、それが100円で買えるんですよ!?
素晴らしいったら、素晴らしいじゃありませんか!
と、長々と力説して参りましたが。
今回、ご紹介するライトノベルは、暁なつめ先生の『この素晴らしい世界に祝福を!』(2013年10月刊行)となります。
アニメも2回、劇場版も公開され、2024年には、アニメの第3シーズンも予定されている、大人気シリーズですね。
では、本日も行ってみましょう!
あらすじ
今回も、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。
もはや、あまり語ることもなさそうですが、一応あらすじをまとめますと。
「ひょんなことから死んでしまった引きこもりの主人公、佐藤和真。
彼は死後の世界で出会った女神、アクアによって異世界に転生するよう提案される。
だが和真は、人を小馬鹿にする女神が気に入らなかった。しかし、ふとしたことがキッカケで、彼女と共に異世界へと旅立つことになる。
胸躍る冒険が始まるかと思いきや、始まったのは賃金を得るための労働の日々だった……」といったものとなります。
アニメで大ブレイクした本作
シリーズ累計が1000万部を突破している(※)本作ですが。
※『この素晴らしい世界に祝福を!』がシリーズ累計1,000万部を突破 - ラノベニュースオンライン (ln-news.com)より、引用。
その売上げの直接的な原因は、アニメ効果であると私は推測します。
なぜなら、アニメによる面白さが群を抜いていたからです。
故に本作は、俗に言う「ダークホース」的な扱いとなっています。
アニメが始まる前は。
「これはあまり売れないだろうな」という推測が、蔓延り。
アニメをチェックする人たちですら、この作品は他の作品と比べて、蚊帳の外でした。
しかし、蓋を開けてみると。
「あれっ!? なんか面白いぞ! この作品!!」
となって、瞬く間に「このすば」という略称で、親しまれ、原作もそれに関連したものも売れていきました。
そうです。
アニメの面白さが口コミで広がり、累計1000万部に繋がったのではないかと、私は思う訳なのです。
でさ、この話は面白いの?
面白いです。
シンプルな冒険活劇であり、コメディな作品です。
そのため、非常にテンポを重要視しているためか、すらすら読めます。
そして、ギャグのセンス。
非常にレベルが高いと私は思いました。
正直に書いておくと。
文章だけで笑わせるのは、非常に難しいと思います。
だって、淡々とした文字の羅列ですよ?
それをコメディアタッチで笑わせてくる辺り。
この作者様の「人を笑わせる」才能があるものだと推測します。
また、人を笑わせるのは。
高い技術力があって、その上でそれを悟らせてはいけない。
それらを総合的に見ても。
面白おかしく、それでいて楽しめる作品だと、私は思います。
最終的には
個性的な仲間達が増え、主人公の冒険活劇がドタバタとしていくのですが。
この主人公。
えらく個性的です。
それでいて、とても人間くさい主人公です。
正直に書いて、彼が冒険の中でやっていくことは。
「……うわー。ないわー、それ」といった内容のものばかりです。
しかし、それでも。
何故か共感してしまう。
そして、この主人公なら。
何かやってくれるのでは、という期待感が出てしまう。
そういった意味では、この作品において。
この主人公は絶対に必要だなと、私は思うのです。
アニメも、またまた来年には放送されます。
本編も完結しているので。
気になる方は、チェックされてみてはいかがでしょうか。
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