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温かい光

名も無き命の輝きが忘れられない

白と黒でしか認識できなかった生命体

ついにはお天道様の光を

浴びられなかったが

確かにあの日あの瞬間まで

命の炎を燃やして生きていたんだ

羊の数を数えて泳いだ夢の際

光を見た事もない筈なのに

僕の胸に希望の光を灯してくれた生命体

もしかしたらな未来に向けて

沢山の名前を考えては

胸ときめかせていたあの頃を思い出すと

今もまだ心が痛む

整理ができてない胸の内

受け入れるには時間が必要で

別に受け入れる必要もない訳で
 
受け入れてしまったら

あの時の気持ちも思いも

嘘になってしまいそうで怖くて仕方ない

名も無き生命体が残していってくれた

痛み(幸せ)の気持ちが

薄れていってしまわない様に

今宵も枕を涙で濡らし

つたい流れて描くは

もしかしたらな未来の形

抱き上げたかった小さな太陽

柔らかい温もりと

確かめたかった命の輝き

過ぎゆく時間の流れに沿って

消えてしまわない様に

忘れてしまわない様に

しっかり抱きしめ繋ぎ止める

痛みの根源

名も無き生命体は

今宵も僕の夢の際で

燦々と眩く

悲しくも温かい

光を灯してくれている

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