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近所の美術館

今日、近所の美術館で開催されている企画展を見てきた。

ラファエル前派展

ウィキペディアによると、ラファエル前派ぜんぱとは、19世紀の中頃、ヴィクトリア朝のイギリスで活動した美術家・批評家から成るグループであり、19世紀後半の西洋美術において、印象派と並ぶ一大運動であった象徴主義美術の先駆けと考えられている、とのこと。

しかし、僕は美術に疎く、ラファエル前派とやらの画家を一人も知らないし、せっかくイタリアにいるので、館内に適当に飾られているイタリア人画家の作品を中心に見て回った。

ボッティチェッリの絵や…
フィリッポ・リッピの絵…
ヴェロネーゼの絵に…
ミケランジェロの落書き(?)…

そして、最終的にはこれらを無視し...

ダンテだ! ダンテがいる!

こちら(↑)の、ジョセフ・ノエル・ペイトンとかいうやつの絵をお題に、一首詠んだ。

『パオロとフランチェスカのエピソードに思い耽るダンテ』拡大図

Ah! Che fatica,
scrivere la Divina
Commedia! Mica

semplice far terzina…
Poi è dura 'sta panchina!

(日本語訳)
あ゛ぁ! ガチで大変、
『神曲』書くの!
そう簡単じゃないんだよ、

三行詩節を作るのは...
しかも、このベンチかてぇな!

作/訳: ローリス M.

Tanka Dantino

Cosa ho creato
Contaminato amore
O forse il fato...

Alla vista è soave
Ma c'è un po' di dolore

(日本語訳)
短歌 ダンティーノ

私は何を創造したのだろう
堕落した愛
それとも、恐らく宿命...

一目には甘美だが
僅かな苦悩がある

作: アンドレア M.
訳: ローリス M.

240227