前科のある若者をどう支えるか
私が彼と初めて出会ったのは半年前だ。
アパート管理をしている友人の紹介だった。
福祉関係の仕事をする友人は、自身の持つアパートに入居したばかりの男の子を私に紹介した。
男の子といっても、24歳の青年だ。
友人は私に、彼の生活支援(金銭管理や安否確認など)をして欲しいと依頼した。
最初の印象は、がっしりした体型とは真逆の、幼い話し方をする、愛想のいい子、だった。
それからすぐに住所変更と生活保護の手続きを一緒に行った。それによって、数年間で市内を転々としていること、生活保護受給